キレイと健康の栄養学

ストレスが肌に与える影響とは?食事で整えるメンタルケア

キレイと健康の栄養学

「最近、ニキビや肌荒れが治りにくい…」
「生理前や忙しい時期に、肌が不安定になる」

そんな経験はありませんか?
実は、肌とストレスは密接に関わっています。

この記事では、管理栄養士の視点から、ストレスが肌に与える影響と、今日からできる食事によるメンタルケア・肌ケアのポイントをお伝えします。


ストレスと肌の関係|なぜ肌荒れが起きやすくなる?

ストレスを感じると、私たちの体は自律神経やホルモンバランスが乱れ、
以下のようなトラブルが起きやすくなります。

血行不良
✔ 皮脂分泌の乱れ
✔ 炎症反応の亢進
✔ 腸内環境の悪化

結果として、ニキビ、赤み、くすみ、乾燥、ターンオーバーの乱れなど、様々な肌悩みの原因となってしまいます。


ストレスから肌を守る!栄養素と食べ物

1. ビタミンC

  • 働き:抗酸化作用、ストレス緩和ホルモン(副腎皮質ホルモン)の合成サポート
  • 多く含む食材:キウイ、いちご、パプリカ、ブロッコリーなど

ストレス時は、ビタミンCの消耗量が増えるため、普段より意識的に補給しましょう。


2. ビタミンB群

  • 働き:神経の安定、代謝のサポート
  • 多く含む食材:豚肉、卵、納豆、玄米など

ビタミンB1・B6は、イライラや疲労感の軽減にも役立ちます。
肌代謝を整える上でも欠かせません。


3. たんぱく質

  • 働き:神経伝達物質の材料、肌やホルモンの材料
  • 多く含む食材:肉、魚、卵、大豆製品など

ストレスで乱れがちなホルモンや肌細胞の材料となります。
朝・昼・晩しっかり取り入れたい栄養素です。


4. マグネシウム

  • 働き:神経の興奮抑制、血管のリラックス
  • 多く含む食材:海藻、ナッツ、豆類、バナナなど

ストレスで交感神経が高ぶった体を落ち着かせ、血流改善にも役立ちます。


5. 発酵食品・食物繊維

  • 働き:腸内環境の改善、ストレス軽減にも
  • 多く含む食材:ヨーグルト、納豆、味噌、きのこ、海藻類など

腸と脳は腸脳相関でつながっており、腸が整うことでストレス耐性や肌トラブル改善にもつながります。


食事でやりがちなストレス肌NG習慣

❌ ストレスで甘いもの・脂っこいものに頼る

ストレス時は、つい甘いものや脂っこいものが欲しくなりますが、
これらは血糖値の急上昇や皮脂分泌の乱れ、炎症を引き起こしやすく、
肌荒れ・ニキビ・くすみの原因になりやすいです。

→ 間食をするなら、ナッツや果物など、血糖値が急上昇しにくい食べ物を選ぶのがおすすめです。
特に、ナッツ類は食物繊維や良質な脂質が豊富で、間食に取り入れやすい食材です。


❌ 無理な食事制限・偏食

「ストレス太りが怖いから」と、極端に食事量を減らすと、
肌やホルモンバランスに必要な栄養素が不足し、
ターンオーバーや皮脂バランスがさらに悪化します。

→ 食事は制限より、バランス満足感を意識してみましょう。


❌ 食事抜き&カフェイン過多

忙しいと、朝食を抜いたり、カフェインでごまかす人も多いですが、
これでは血行不良や肌のくすみ、乾燥を招きやすくなります。

→ 食事は1日3回+水分補給を基本にしましょう。


食事+メンタルケアで肌も心も元気に

肌と心はつながっています。

  • 食事で、ビタミン、たんぱく質、ミネラルをしっかり
  • 発酵食品・食物繊維で腸内環境も整える
  • 食べ方や生活リズムを見直す

少しずつ整えるだけで、肌も気分も前向きになれるはずです。

水分補給も忘れずに!
目安は1日1.5〜2Lを目安に、こまめに飲みましょう。


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