この記事の見どころ
⭐️ 「運動 × 栄養」の視点を持つ栄養士としてのキャリア形成
- 体育大学での経験を活かし、運動と食の両面から健康をサポートする道を選んだ背景
⭐️ フィットネスクラブの現場経験が栄養士を目指すきっかけに
- トレーニング指導を通じて栄養の重要性に気づき、専門知識を深めるために栄養士を取得
⭐️ 「栄養 × 運動 × 社会参加」の3本柱で健康寿命の延伸を目指す
- 栄養士が運動の基礎を知り、トレーナーが栄養の知識を持つことで、より実践的な健康サポートを実現
⭐️ 栄養士・管理栄養士向けのスポーツ栄養&トレーニング講座の開講
- 他業種との連携を強化し、栄養士が運動指導にも活かせる知識を習得できる場を提供
⭐️ 運動に苦手意識のある人にもわかりやすく伝えるサポート
- 「より良い栄養指導をしたい」と考える方に向け、実践的な運動と栄養の組み合わせを提案し、健康寿命の延伸に貢献
💬 interview
栄養士の資格や運動指導の経験を活かし、フリーランスで様々な場面でご活躍されている井田ひろみさんにインタビューしました!

栄養士になろうと思ったきっかけを教えてください。

体育大学在学中、フィットネスクラブでアルバイトをしていた際、お客様のサポートをする中で、自分に栄養面の知識が不足していることを痛感しました。
トレーニングの指導だけではなく、食事面からのサポートも必要だと感じ、より総合的に健康を支えられる力を身につけたいと考えていました。
そんな時、本社の管理栄養士の方とお話しする機会があり、「栄養士でもフィットネスクラブで働くことができる」と知りました。
これをきっかけに、栄養の専門知識を深めることで、運動と食の両面から人々の健康を支えられるのではないかと考え、栄養士の資格を取得することを決意しました。

学生時代からファーストキャリアまでについて教えてください

体育大学を卒業後、栄養学の専門知識を深めるために短期大学へ進学し、栄養士の資格を取得しました。その後、以下のような職歴を経て経験を積みました。
【短大卒業後の職歴】
食品会社(品質管理)、介護施設(栄養士科)、テクノジムジャパン(チーフトレーナー)、かけっこ教室のスプリントコーチ
【独立への流れ】
テクノジムジャパンでチーフトレーナーとして働く中で、徐々にフリーランスとしての活動をスタート。
運動指導だけでなく、栄養指導を組み合わせた総合的なサポートを提供できるよう、独立へとシフトしていきました。

現在の主な活動について教えてください

・栄養士・管理栄養士向けのスポーツ栄養学&トレーニング基礎講座の開講
スポーツ栄養やトレーニングの基礎を、専門家向けに指導
・企業向け体力測定会の測定員
企業の従業員の体力測定を実施し、健康管理をサポート
・サロン&ジムでの栄養指導担当
パーソナルトレーニングと栄養指導を組み合わせた健康サポートを提供
・服部栄養専門学校の非常勤講師
栄養士を目指す学生に向け、スポーツ栄養学やトレーニングに関する指導を行う
運動指導の経験を活かしながら、栄養の視点も加えたトータルサポートを提供し、より多くの人が健康的に生活できるよう活動を広げています。

現在の仕事(活動)を始めたきっかけを教えてください。

これまで、現場での経験を活かしながら、サポートの視点でSNSを通じた発信を行ってきました。しかし、服部栄養専門学校で学生を指導したり、体力測定会で管理栄養士・健康運動指導士の方々と話をする中で、新たな気づきを得ました。
健康寿命の延伸のためには、栄養指導を担当する栄養士も「身体活動の基礎」を知っていることが、より良い栄養指導やサポートにつながるのではないかと考えるようになったのです。
これまでのトレーナーとして培ってきた運動指導の経験と、栄養士としての専門知識を組み合わせることで、運動指導に悩んでいる栄養士の方々や、運動を始めたいけれど一歩踏み出せない方々の力になれるのではないかと考え、この活動を始めました。
現在は、栄養士や管理栄養士向けの「スポーツ栄養&トレーニング基礎講座」を開講し、栄養と運動の両面からサポートできる専門家の育成にも力を入れています。
<保有資格>
・栄養士
・中学校教諭・高等学校教諭第一種免許状(保健体育)
・高齢者運動指導士®︎(民間資格)
これらの資格を活かしながら、運動と栄養の両面からサポートできる人材の育成や、健康寿命の延伸に向けた活動を続けています。

現在の仕事に詰まっている想いについてお聞かせください。

トレーナーと栄養士、両方の学びと現場での経験があるからこそ、栄養指導・サポート、保健指導などで足りていない部分を伝えたり、一緒に解決策を考えることができると感じています。
今の時代、栄養指導や健康サポートには、1つの分野の知識だけでなく、他業種とのつながりを持てる知識が必要不可欠だと思います。
例えば、「栄養 × 運動 × 社会参加」という3本柱をつなげることで、より実践的なアプローチが可能となり、健康寿命の延伸につながる最短ルートになると考えています。
パーソナルトレーナーやセラピスト、理学療法士・作業療法士の方々と同じ専門知識や経験量を持つ必要はありませんが、基礎を知っているだけで、結果に繋がるスピードが変わると感じています。
栄養士が運動の基礎を理解し、トレーナーが栄養の基本を知ることで、それぞれの指導の精度が上がり、クライアントにとってより良いサポートが可能になります。
両方の立場を理解しているからこそ、「運動と栄養の融合」の大切さを、分かりやすく伝えられると確信しています。これからも、多職種との連携を深めながら、栄養と運動の両面から、健康寿命を延ばすサポートを続けていきたいと考えています。

事業を通してどのような影響を社会に与えたいと思いますか?

現在、健康寿命の延伸は社会の重要な課題となっており、健康診断や栄養指導といった公的な施策とも深く関わる分野です。
これらの取り組みをより効果的にし、成果を上げていくためには、基盤となる部分を強固にしていくことが不可欠だと考えています。
そのためにも、栄養と運動の両方を理解し、実践的なアプローチができる栄養士・管理栄養士を増やしていきたいです。
知識だけでなく、楽しみながら生涯を終えるためのサポートができる専門家が増えることで、健康寿命の延伸がより現実的なものとなり、多くの人が元気に人生を楽しめる社会につながると確信しています。

この記事を通して読者に届けたいことや今後の展望について教えてください。

運動に苦手意識がある方にも、分かりやすく伝え、実践しやすい方法を提案しています。
現在の栄養指導に「もう一つプラスしたい」「より良いサポートをしたい」と考えている方の力になりたいです。
栄養と運動を組み合わせることで、より実践的で効果的な栄養指導が可能になります。
栄養士・管理栄養士の皆さんが新たな視点を持ち、健康サポートの幅を広げるきっかけになれば嬉しいです。
共に「栄養 × 運動」の可能性を広げ、健康寿命の延伸に貢献していきましょう!
井田さん、インタビューにお答えいただきありがとうございました!
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