キレイと健康の栄養学

ストレスで肌が荒れるのは“気のせい”じゃない。食事で変えられる科学的理由

キレイと健康の栄養学

「最近ストレス多くて、肌荒れが止まらない」
「暴飲暴食して、ニキビが出る」
「寝つきも悪いし、顔色もくすんでる気がする…」

それ、気のせいじゃなく“ストレスホルモンが肌を荒らしてる”証拠です。

ストレスを感じたとき、体の中では
✅ コルチゾール(ストレスホルモン)の暴走
✅ 腸内環境の乱れ
✅ 炎症性サイトカインの増加

といった“内なるダメージ”が肌にまで波及しています。

この記事では管理栄養士の視点から
✅ ストレスが肌荒れを引き起こす仕組み
✅ やってはいけないNG対処法
✅ 肌を守る栄養と食事習慣

を、気合いと根拠を込めてズバッとまとめます。


ストレスと肌の関係|3つのメカニズム


① コルチゾールの増加=肌バリアの崩壊

  • 慢性的なストレスで、コルチゾール(副腎皮質ホルモン)が増加
  • 肌のターンオーバー遅延+皮脂分泌の乱れ+炎症を悪化
    → 結果:ニキビ・乾燥・くすみ・敏感肌に直結

🔍 補足|“コルチゾール”とは?

ストレスを感じると、体内では「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。
これは本来、体を守るための反応(炎症を抑える・エネルギー供給など)ですが…

  • 分泌が続くと逆効果
  • 肌のターンオーバーが遅れ、バリア機能が低下
  • 皮脂の分泌が増え、毛穴詰まり・ニキビを助長
  • 免疫力が下がり、アトピーや赤みも悪化

つまり、「コルチゾール=短期的には守ってくれる、でも長期的には肌を壊す存在」なのです。


💡コルチゾールの材料にはビタミンCが使われるため、ストレスが多い人ほどビタミンC不足になりやすいという落とし穴も。


② 腸脳相関が崩れ、腸内環境が乱れる

  • ストレスは腸の蠕動運動や消化液の分泌を低下させる
  • 腸内の悪玉菌が増加 → 炎症性物質が血中へ → 肌へ影響
    → 結果:アトピー・赤み・かゆみ系の肌荒れも誘発

③ 活性酸素が増え、慢性炎症状態に

  • ストレスで体内の抗酸化力がダウン
  • 活性酸素=肌細胞の攻撃者
    → シミ・くすみ・エイジングを加速

💬 ストレスは“感じるもの”じゃなく“体を変えるもの”。
肌が真っ先にダメージを受けています。


NGなストレス対処法|その行動が肌を荒らしてる


❌ 甘いお菓子・スナックに走る

→ 血糖値の乱高下→皮脂増加→ニキビ悪化+糖化による老化


❌ アルコールで気分転換

→ 睡眠の質を下げる+肝機能に負担→肌の解毒が追いつかない


❌ 食べない・寝ない・我慢する

→ 栄養が足りず回復できない → 肌も心もボロボロ


ストレスに負けない肌をつくる食事と栄養


✅ ビタミンC(抗ストレス・抗酸化)

  • 食材:赤パプリカ、キウイ、ブロッコリー、いちご
  • 👉 副腎のコルチゾール合成にも必須で、ストレス耐性UP

✅ ビタミンB群(神経の安定+代謝サポート)

  • 食材:豚肉、玄米、納豆、卵、バナナ
  • 👉 B6はセロトニン合成にも重要で“気分安定”にも効く

✅ トリプトファン+マグネシウム(セロトニン&自律神経の安定)

  • 食材:大豆製品、卵、アーモンド、海藻類
  • 👉 イライラしにくく、肌の炎症も抑える“癒し栄養素”

✅ 食物繊維・発酵食品(腸内環境リセット)

  • 食材:納豆、味噌、ぬか漬け、ごぼう、わかめ
  • 👉 腸が整えば、ストレスも肌も安定します

実践!ストレス×肌荒れを跳ね返す1日メニュー

食事メニュー狙い
雑穀ごはん+納豆+卵+味噌汁(豆腐・わかめ)+キウイ腸内&副腎ケア+抗酸化スタート
豚しゃぶ+ブロッコリー+玄米+ぬか漬けB群・ビタミンC・腸活の三位一体
鮭の塩焼き+キャベツとごぼうの和え物+味噌汁抗炎症+ビタミン・ミネラルリセット
間食アーモンド+バナナ+麦茶血糖値安定+神経系サポート

まとめ|肌荒れは「ストレスの出口」

  • ストレスは“肌に出る”
  • だからこそ、食べ方・栄養で内側からリセットするのが最短ルート
  • 我慢でも甘やかしでもなく、“整える”という対処を

💬 肌が教えてくれる「今の私、無理してる」サイン。
今日のごはんで、明日の肌は落ち着くかもしれません。


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