キレイと健康の栄養学

お酒を飲んでも太らない方法とは?

キレイと健康の栄養学

「お酒が好きだけど、太るのが気になる…」そんな悩みを抱えていませんか?

お酒はカロリーが高いだけでなく、飲み方次第で脂肪がつきやすくなることも。しかし、工夫次第で太りにくくすることができます。

本記事では、お酒を楽しみながら太らないための飲み方や注意点を詳しく解説します。適切な選択をすれば、ダイエット中でもお酒を楽しめますよ!

お酒が太りやすい理由とは?

1. アルコールのカロリーは高い

アルコールは1gあたり7kcalと、糖質(4kcal/g)やタンパク質(4kcal/g)よりも高カロリーです。飲みすぎると、摂取カロリーが増えて太りやすくなります。

例えば、ビール(中ジョッキ500ml)には約200kcal、日本酒1合(180ml)には約200kcal、焼酎(ロック100ml)には約140kcalが含まれています。お酒の種類によっては、カロリー摂取が食事一食分に相当することもあるため、飲む量には注意が必要です。

2. 脂肪の代謝がストップする

アルコールは肝臓で優先的に分解されるため、飲酒中は脂肪の燃焼が抑制されます。通常、体は食事で摂取した糖や脂肪をエネルギーとして使いますが、アルコールを摂取すると、その分解が最優先されるため、脂肪が燃焼されずに蓄積されやすくなります。

特に、夜遅くに飲むとアルコールの分解に時間がかかり、就寝中の代謝が低下することで脂肪の蓄積が進むリスクが高まります。

3. 食欲が増して過食しやすい

アルコールは食欲を刺激する作用があり、飲酒すると普段よりも食べ過ぎてしまうことがよくあります。

特に、アルコールはレプチン(満腹ホルモン)の分泌を抑え、グレリン(食欲を増進するホルモン)を増やすことが研究で示されています。そのため、お酒を飲むと「もっと食べたい!」と感じやすくなるのです。

4. 高カロリーなおつまみを選びがち

飲酒時は揚げ物や炭水化物を多く含む食べ物を選びがちです。例えば、フライドポテト(100gあたり約300kcal)や唐揚げ(1個約100kcal)などは、お酒との相性が良いため、つい食べ過ぎてしまいます。

また、飲酒後にラーメンや締めのご飯ものを食べる習慣があると、さらにカロリーオーバーになり、体脂肪の増加につながります。

5. 水分不足によるむくみ

アルコールには利尿作用があり、飲酒後に水分が失われやすくなります。その結果、体が水分をため込もうとし、むくみやすくなります。特に、塩分の多いおつまみ(枝豆、チーズ、スナック菓子など)と一緒に飲むと、さらにむくみが悪化する可能性があります。


お酒を飲んでも太らないための工夫

1. カロリーの低いお酒を選ぶ

お酒の種類によってカロリーや糖質量が異なります。以下の表を参考に、太りにくいお酒を選びましょう。

お酒の種類カロリー(100mlあたり)糖質量
ビール約40〜50kcal
ハイボール約50kcal
赤ワイン約70kcal
白ワイン約75kcal
焼酎(ロック)約140kcalほぼゼロ
ウイスキー(ロック)約230kcalほぼゼロ
日本酒約105kcal
梅酒(ロック)約150kcal

低カロリー・低糖質なお酒を選ぶことで、体重管理がしやすくなります。

2. 飲む量をコントロールする

適量を守ることが大切です。厚生労働省では、純アルコールで1日20g以内が適量とされています。

お酒の種類適量の目安
ビール500ml(中ジョッキ1杯)
日本酒180ml(1合)
焼酎100ml(グラス1杯)
ウイスキー60ml(ダブル1杯)
ワイン200ml(グラス2杯)

これを超えない範囲で飲むことが、太らないためのポイントです。

3. 太りにくいおつまみを選ぶ

お酒と一緒に食べるものも重要です。高カロリーな揚げ物や炭水化物は避け、以下のようなおつまみを選びましょう。

おすすめのおつまみ(低カロリー&高タンパク)

  • 枝豆(食物繊維・タンパク質が豊富)
  • たこやイカ(低脂質・高タンパク)
  • 鶏のささみ・焼き鳥(塩)
  • 冷奴(大豆タンパクが豊富)
  • ナッツ(適量なら良質な脂質が摂れる)

避けたいおつまみ(高カロリー&糖質多め)

  • フライドポテト
  • 唐揚げ
  • ピザ
  • ラーメン・締めのご飯系

4. 飲む順番を工夫する

飲み始めに炭酸水や水を飲むと、満腹感が得られ、飲酒量を抑えやすくなります。また、アルコールの吸収が緩やかになるため、血糖値の急上昇を防ぐ効果も期待できます。

5. 飲んだ後のリカバリーを意識する

飲酒後は脂肪燃焼が抑制されるため、翌日の食事や運動で調整しましょう。

  • 朝食にたんぱく質をしっかり摂る(卵・豆腐・納豆など)
  • 水分をしっかり補給する(アルコールは脱水作用がある)
  • 軽い運動をする(ウォーキングやストレッチで代謝を回復)

まとめ

お酒を飲んでも太らないためには、以下のポイントを意識しましょう。

✅ 低カロリー・低糖質のお酒を選ぶ(ハイボール・焼酎・赤ワインなど)
✅ 飲む量をコントロールする(適量を守る)
✅ おつまみは低カロリー・高タンパクのものを選ぶ
✅ 炭酸水や水を活用して飲酒量を抑える
✅ 翌日はバランスの良い食事と運動を意識する

飲み方を工夫すれば、お酒を楽しみながら健康的な体を維持することも可能です。上手に付き合いながら、美味しく楽しく飲みましょう!

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