ブログ

豆乳か、アーモンドミルクか。美肌のために見るべきは「成分」より「目的」

ブログ

豆乳とアーモンドミルク、どちらが美容に良いのか。

カフェやコンビニでも植物性ミルクを選べるようになり、なんとなく「体に良さそう」「美容に良さそう」という理由で選んでいる人も多いのではないでしょうか。

ですが、管理栄養士として見ると、大切なのは「どちらが正解か」ではありません。自分の食生活で何を補いたいのか。そして、その商品に何が入っているのか。

この記事では、豆乳とアーモンドミルクの違いを整理しながら、美容や健康を意識する人がどう選べばいいのかを一緒に考えていきます。

豆乳とアーモンドミルク、まず何が違うのか

豆乳とアーモンドミルクは、どちらも植物性ミルクとして並んで紹介されることが多いものの、原料も栄養の特徴も大きく異なります。

豆乳は大豆からつくられ、たんぱく質を比較的とりやすい飲み物です。
一方アーモンドミルクはアーモンドが原料で、たんぱく質量は少なめですが、商品によってはビタミンEが添加されているものもあり、砂糖不使用タイプであればカロリーを抑えやすい設計になっています。

豆乳とアーモンドミルクの基本比較

項目豆乳アーモンドミルク
主原料大豆アーモンド
たんぱく質量多い(6g前後/200ml)少なめ(0.5〜1g)
カロリーやや高め(90〜120kcal)低め(30〜60kcal)
美肌効果ホルモン調整・ハリ・潤い抗酸化・くすみケア
主な栄養成分大豆イソフラボン・たんぱく質ビタミンE・オレイン酸
味わいまろやか・コクありあっさり・クセが少ない
選択肢になりやすい人たんぱく質を補いたい人カロリーを抑えたい
ビタミンEを意識したい人

数値はあくまで目安であり、商品ごとに差があります。気になる商品は、パッケージの栄養成分表示で実際の数値を確認することをおすすめします。
つまり、もともと得意分野が違う飲み物であり、「どちらが優れているか」を競うものではなく、「目的によって使い分けるもの」というのが実態に近いといえます。

たんぱく質を補いたいなら豆乳が選択肢にな

📌 豆乳は、植物性ミルクの中ではたんぱく質を比較的とりやすい飲み物です。文部科学省「日本食品標準成分表」によると、無調整豆乳のたんぱく質量は100gあたり3.6g。200ml前後で考えると、たんぱく質は約7g前後が目安になります。

そのため、朝食がパンだけ、コーヒーだけ、果物だけになりやすい人にとっては、豆乳を一杯足すことでたんぱく質を補いやすくなります。

ただし、豆乳にも種類があります。無調整豆乳、調整豆乳、豆乳飲料では、糖質や飲みやすさ、添加されている成分が変わります。「豆乳ならどれも同じ」と考えず、目的に合わせて種類を見て選ぶことが大切です。


ビタミンEや低カロリーを意識するならアーモンドミルクも選択肢になる

📌 アーモンドミルクは、砂糖不使用タイプであれば低カロリーに設計されている商品が多く見られます。また、市販品の中にはビタミンEが強化されているものもあり、たとえば砂糖不使用・ビタミンE強化タイプの代表的な商品例では、200mlあたりビタミンEが10〜13mg程度含まれているものもあります。

ただし、この数値はあくまで一部の商品例です。アーモンドミルク全般に当てはまる平均値ではないため、「アーモンドミルク=ビタミンEが多い」と一括りにするよりも、購入時に商品ごとの栄養成分表示を確認する方が正確です。

また、アーモンドミルクはたんぱく質量が少なめの商品が多いため、たんぱく質補給を目的にするなら、豆乳や食事全体で補うことも合わせて考えたいポイントです。


植物性ミルクを選ぶ時に見てほしい栄養成分表示

  • 管理栄養士として見ると、大事なのは「豆乳とアーモンドミルクのどちらが上か」ではありません。
  • まず見るべきなのは、自分の食生活で何が足りていないのか。そして、その商品に何が入っているのか。美容に良い飲み物を探す前に、まず栄養成分表示を見る。この小さな習慣が、食事全体を整える第一歩になります。
  • 「植物性ミルクだからヘルシー」と決めつけるのではなく、たんぱく質、脂質、糖質、食物繊維、ビタミンE、添加されている糖類や香料まで見る。ここを見られるようになると、食品選びはかなり変わってきます。
  • 具体的には、次のようなポイントを意識してみてください。
    無調整・無糖タイプか、調整・加糖タイプかを確認する ・たんぱく質量を見て、自分が補いたい栄養かどうかを確認する ・糖類や香料が添加されていないかを確認する ・カロリーだけでなく、何が入っているかまで見る

美容目的で飲む前に、食事全体を見直す

👉 食品選びで大切なのは、「良さそうなものを足すこと」よりも、「今の自分に何が足りていないかを見ること」です。

豆乳もアーモンドミルクも、うまく使えば便利な選択肢になります。でも、それだけで肌や体が変わるわけではありません。美容や健康は、飲み物ひとつで決まるものではなく、食事全体、睡眠、生活リズム、たんぱく質、脂質、糖質、ビタミン・ミネラルのバランスで考える必要があります。

管理栄養士としては、飲み物を選ぶ前に、まず食事全体を見る。そして、栄養成分表示を見る。この順番を大切にしてほしいと思います。

まとめ|大切なのは、どちらが正解かではなく目的に合わせて選ぶこと

豆乳とアーモンドミルクは、どちらが上というものではありません。

たんぱく質を補いたい人には、豆乳が選択肢になりやすいでしょう。ビタミンEや低カロリーを意識したい人には、砂糖不使用タイプのアーモンドミルクが選択肢になりやすいでしょう。

ただし、どちらも「飲めばOK」というものではありません。美容に良い飲み物を探す前に、まず栄養成分表示を見る。そして、食事全体のバランスで考える。

次に植物性ミルクを手に取るとき、パッケージの裏側を一度見てみてください。たんぱく質は何g入っているか、糖類や香料は添加されているか。「どちらが正解か」ではなく「自分に何が足りないかで選ぶ」。その小さな確認が、選び方を変える第一歩になります。

GROW編集部として、このテーマを扱う理由

GROWでは、専門家の知識を単なる情報として届けるだけでなく、読者が自分の生活を見直すきっかけにしたいと考えています。

豆乳とアーモンドミルクの比較も、どちらが優れているかを決めるためではなく、自分に合う選び方を考えるためのテーマです。健康や美容の情報は、正解探しになりがちです。でも本当に大切なのは、自分の生活に合う形を見つけること。

今後も、さまざまな専門家の知見や現場での気づきを通じて、このテーマを多角的に深めていければと思っています。


【監修】
中村達也 / 管理栄養士・GROW編集部

管理栄養士として食と健康に関する知識を持ちながら、GROWでは人の想いや専門性を言葉にする編集活動を行う。専門家や事業者の知見を、読者に届く記事として残していくことを大切にしている。

GROW編集部コメント 「美容にいい飲み物」を探す前に、栄養成分表示を見て、自分の食生活を見直すこと。今回の記事が、なんとなくのイメージで選ぶのではなく、自分に合う選び方を見つけるきっかけになれば嬉しいです。管理栄養士としての現場での見立ては、今後の記事でも引き続きご紹介していきます。

スポンサーリンク