キレイと健康の栄養学

そのドリンク、肌に効いてる?水・お茶・ジュースの美肌的“正解”とは

キレイと健康の栄養学

「肌のために水を飲むようにしてます」
よく聞く言葉ですが、“何を・どれだけ・いつ”飲むかで、肌への影響は大きく変わります。
飲み物はただの水分補給ではなく、美肌を育てる“内側からのスキンケア”の一部。
この記事では、管理栄養士の視点から、水・お茶・ジュースそれぞれの特性と、肌のための正しい選び方・飲み方を解説します。


水分不足が肌に与える影響とは?

  • 肌の乾燥・ごわつき・くすみを招く
  • 老廃物の排出が滞り、ニキビやむくみの原因に
  • 血流が悪くなり、肌細胞への栄養が行き渡りにくくなる

📌 肌の約30%は水分で構成されています。内側からの水分補給は、スキンケアの基礎ともいえます。


1. 【水】シンプルだけど最強の美肌ドリンク

  • 目安は1.5〜2L/日(体格・活動量で変動)
  • 常温または白湯がおすすめ。冷たい水は体を冷やし、代謝を下げる恐れあり
  • 起床後・食事中・入浴後・運動後など、1日8〜10回に分けてこまめに飲むのが理想
  • 軟水のミネラルウォーターが体にやさしく、吸収もスムーズ

2. 【お茶】種類とタイミングで“肌の味方”にも“敵”にもなる

お茶の種類美肌効果注意点
ルイボスティー抗酸化・ノンカフェイン・代謝促進利尿作用があるため、寝る前の飲み過ぎは注意
黒豆茶血流改善・女性ホルモンサポート食事中〜食後のタイミングが◎
どくだみ茶デトックス・むくみ改善空腹時、 胃腸が弱い方は要注意
緑茶(煎茶)抗酸化・ビタミンC・殺菌作用カフェインは中程度。夜の飲用は人によっては不眠リスクあり

🔍 補足解説

✅【どくだみ茶が空腹時、胃腸が弱い方は要注意な理由】

どくだみ茶は、利尿・便通を促す強いデトックス作用がある一方で、
クエルシトリンやデカノイルアセトアルデヒドなどの苦味成分を含んでいます。

これらが空腹時に胃に入ると、
→ 胃粘膜を刺激しやすく、胃痛・吐き気・下痢を引き起こす場合があります。

特に、胃腸が弱い方・冷え性体質の方は注意が必要です。
基本的には「食後」や「何かを食べた後」に飲むのが安心です。


✅【緑茶のカフェイン量と飲み方の注意点】

緑茶(煎茶)のカフェイン量は100mlあたり20〜30mg程度で、コーヒーより少なめです。

飲み物カフェイン量(100mlあたり)
玉露約160mg
煎茶約20〜30mg
ほうじ茶約10mg
ウーロン茶約20〜30mg
コーヒー約60〜90mg

とはいえ、1日に何杯も飲む・夜遅くに飲むといった習慣は、
睡眠に影響しやすく、結果として肌の修復を妨げるリスクも。
特に不眠傾向のある方・睡眠の質を上げたい方は、午後〜夜間の緑茶は控えめに。


3. 【ジュース】「ヘルシーそう」で選ぶと落とし穴も

  • 100%果汁でも果糖が多く、血糖値が急上昇しやすい
  • 果糖のとりすぎは、糖化・肌老化にもつながる
  • 市販ジュースは香料・保存料・酸化防止剤も含むため、美肌目線では△

📌 美肌目的ならジュースよりも、スムージーや果物を“食べる”ほうが理想的


管理栄養士がすすめる飲み方バランス(例)

  • 🌞【朝】:白湯 → ルイボスティー or 黒豆茶
  • 🌤【日中】:常温水+緑茶(1〜2杯)+間食時に豆乳など
  • 🌙【夜】:白湯+ノンカフェインのハーブティー(カモミール・麦茶など)

まとめ

肌は外からだけでなく、「飲み物」からも作られます。
なんとなく選んでいた1杯を、「肌のために選ぶ1杯」に変えるだけで、内側から肌の巡り・うるおい・透明感が変わってくるはずです。
飲み物の見直しは、明日からすぐできる美肌習慣
まずは“水”と“お茶”を見直してみましょう。


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