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「独立できない現状が嫌すぎた」──理学療法士がパーソナルトレーナーとして踏み出した一歩

牛原晋さんのインタビューアイキャッチ画像 インタビュー

この記事の見どころ

⭐️理学療法士からパーソナルトレーナーへ、12年越しの決断

  • 理学療法士として12年働いたのち、2026年2月に奈良県生駒市でパーソナルジム「アニマルリブート」を開業。独立への思いを抱き続け、パーソナルトレーナーとして一歩を踏み出すまでの道のりを聞いた。

⭐️「人間も動物である」──アニマルフローから生まれたジムの考え方

  • 四つ足を使って本来の身体機能を取り戻す「アニマルフロー」と出会い、人間本来の体の使い方を大切にする「アニマルリブート」のコンセプトが生まれた。

⭐️硬さは、弱さの代償──ほぐすだけで終わらせない体づくり

  • 体が硬い・動かないのは、弱い部分をかばっている代償だという考え方をもとに、整体だけでなくトレーニングを組み合わせる理由を語る。

⭐️結果を急ぎすぎた失敗から学んだ、長期的に向き合う姿勢

  • 開業後、短期間で変化を出そうとして痛みを悪化させてしまった経験から、トレーニングは少しずつ育てていくものだと学んだ。

⭐️トレーナー10人、5店舗へ──リハビリ業界に新しい働き方を示したい

  • 現在の店舗を1号店と位置づけ、仲間とともに店舗を増やしながら、リハビリに関わる人たちへ働き方の可能性を伝えていく未来を描く。

Interview

「独立できていない今の状況が、とにかく嫌だったんです」──そう振り返るのは、理学療法士として12年働いたのち、2026年2月にパーソナルジム「アニマルリブート」を奈良県生駒市に開業した牛原さんです。「人間も動物である」という考え方をベースに、体の不調と向き合う独自のアプローチで、多くの女性たちの「一生歩ける体づくり」を支えています。理学療法士からトレーナーへと踏み出すまでの道のりについてインタビューしました!

中村

奈良県生駒市で「アニマルリブート」を開業された今、どのような方に、どんなアプローチで向き合っていらっしゃるのでしょうか?

牛原晋さん

奈良県生駒市で、パーソナルジム「アニマルリブート」を1人で運営しています。今年の2月8日に開業したばかりで、整体とトレーニングを組み合わせたアプローチで、体の不調を最短ルートで整えることを目指しています。

お客様は40代から60代の女性が中心で、自律神経系の不調を抱えていたり、体の痛みと「痩せたい」という気持ちを両方持っている方が多いです。「一生歩ける体づくり」を掲げているので、5年後10年後に自分が歩けなくなっているかもしれないという不安から来られる方も少なくありません。

中村

野球をしていた中学時代に体の使い方と出会い、理学療法士を目指すまでには、どのような出来事があったのでしょうか?

牛原晋さん

中学時代は野球部にいたのですが、肩が弱くて。「ジャイロボール」という魔球の名付け親である手塚一志さんの本に出会って、体の使い方でここまで変わるのかと感動したのが原点です。手塚さんのようなアスレチックトレーナーになりたいと思ったのですが、高校の進路指導の先生に反対されてしまって。その時に紹介されたのが理学療法士という仕事でした。

正直、理学療法士という仕事にずっと前向きだったわけではなくて、専門学校時代の実習であまり良い経験ができず、一度は「なりたくない」と思ったこともあります。学生時代は絵や音楽、動画編集など、クリエイティブなことに没頭していた時期もありました。それでも、結婚を考えたタイミングで理学療法士としてしっかりキャリアを歩もうと決めたんです。

中村

理学療法士として現場に立ちながら、整体やトレーナーの経験も重ねてこられました。独立へ向かうまでの経歴と、方向転換の経緯を教えてください。

牛原晋さん

福岡県太宰府市出身で、理学療法士として病院勤務を3年、訪問リハビリを4年、通所リハビリを5年と、医療・介護の現場で計12年にわたってリハビリテーション業務に携わってきました。並行して、パーソナルトレーナーとして7年、整体師として9年の実績も積んでいます。

働き始めた1年目、体に触れただけで内臓や骨格のずれが分かるような、すごい先生に出会って。その方の勉強会に1年ほど通って、触り方の考え方をものすごく学ばせてもらいました。

2年目、3年目の頃はネットワークビジネスやせどりに手を出して大失敗してしまって。そこから自分の人生や夢について本気で考えるようになり、整体や絵の仕事を並行して始めました。整体の効果を実感していく中で独立への思いが強くなり、訪問リハビリの仕事で利用者さんからの評価が良かったこともあって、いずれはパーソナルトレーナーとして独立しようと決めていました。

一度は、自分自身の肩の怪我とイップスを克服する過程を生かして野球専門のトレーナーを目指したのですが、目標としていた球速に届かず、去年の夏から一般の方向けのジムとして独立を目指す方向に切り替えました。BNIのメンバーの後押しもあって、今年2月にようやく開業することができました。

中村

「アニマルリブート」という名前にはどんな思いを込め、整体とトレーニングを組み合わせるうえで何を大切にしていらっしゃるのでしょうか?

牛原晋さん

ジムの名前を「アニマルリブート」にしたのは、「アニマルフロー」という資格を取ったことがきっかけです。四つ足を使って、人間本来の体の使い方を取り戻そうという考え方なのですが、多くの人がデスクワークや車移動で「人間も動物である」ということを忘れてしまっていると感じています。

体が硬い、動かないというのは、弱いところをかばっている代償だという考え方をベースにしているので、ほぐすだけでなく、必ずトレーニングを組み合わせることを大切にしています。今の体がなぜこうなっているのかを理解してもらうことを重視していて、最終的には私に頼らなくても自分で体を管理していけるようになってもらいたいと思っています。

中村

開業後、短期間で変化を出したいという思いから、大きな学びにつながった出来事があったそうですね。何が起こり、その経験をどう今に生かしていらっしゃいますか?

牛原晋さん

開業3ヶ月目に、大きな失敗をしたことがあります。50代の女性のお客様で、特に大きな怪我があるわけではないのに歩き方に大きな課題を抱えている方がいらっしゃって。1回のセッションで大きく変化を出すことにこだわっていた自分は、その方の筋力が追いつかないまま可動域を広げすぎてしまい、かえって痛みを悪化させてしまったんです。

結果的に返金対応になってしまったのですが、トレーニングは本来、少しずつ育てていくものなんですよね。早く結果を出さなければという焦りから、長期的な目線を見失ってしまったことを、今でも大きな学びとして胸に刻んでいます。

中村

医療や介護に頼らなくても生きていける人を増やしたいとのこと。その想いに至った背景と、関わる方へ届けたいことを教えてください。

牛原晋さん

医療や介護に頼らなくても生きていける人を増やしたい、というのが根っこにある想いです。病院に行くこと自体は最終手段として全然良いと思うのですが、自分の体に対するリテラシーが低いまま「そういうものだ」と諦めてしまう方をなくしたいなと思っていて。関わった方には、自分の体をきちんと理解して、それを自衛にしてほしいと思っています。

中村

現在の店舗を1号店とされる牛原さん。これからどんなチームと店舗の未来をつくっていきたいと考えていらっしゃいますか?

牛原晋さん

今の店舗は1号店だと思っていて、整体×トレーニングというコンセプトで、トレーナーを10人育てて5店舗まで増やしていきたいです。私自身は少しずつ現場から離れて、自分が動かなくても成り立つ仕組みを作っていきたいと思っています。

まずは半年以内に、事業を安定的に軌道に乗せることと、一緒に働いてくれるビジネスパートナーを1人見つけることが目標です。リハビリの仕事をしている方たちに、こういう働き方もあるんだという夢を伝えていきたいですね。

中村

最後に、奈良の方々の健康リテラシーを高めるために、そして一緒に働く仲間へ、伝えたいことをお願いします。

牛原晋さん

一緒に働きたいと思うのは、自分の人生にもしっかり向き合って、より良くしていきたいと考えている方です。自分自身の人生と深く向き合える人でないと、お客様のことも本気で向き合えないんじゃないかなと思っていて。独立志向がある方でも全く問題ありません。そういう熱量を持って一緒に歩んでくれる方と、奈良の方々の健康リテラシーを高めていけたら嬉しいです。

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