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子どもの食事は用意するのに、自分の食事は後回しになるとき

ごはん作りの献立・買い物・調理・片付けから、負担を減らす工程を選ぶ ブログ

子どもの食事は用意できたのに、自分のぶんは後回し。残ったものを立ったまま食べる、温かいうちに食べられない、そもそも何を食べるか決めていなかった――そんな日が続いていませんか。

これは、食事を大切にしていないから起きることではありません。子どもの食事を考え、買い物をし、用意して、食べ終わった後まで片づける。その間に、自分の食事を考える仕事まで後ろへ押し出されている状態です。

GROWが管理栄養士へ行った取材には、離乳食を用意していても自分の食事を十分に取れない人の声を聞き、食事の知識を伝えるだけでなく、家庭で実際に料理を用意する支援へと形を変えた経験がありました。この記事では、その経験を個人や家庭と結びつけずに整理します。

食事の知識があっても、食べるものが自動的に用意されるわけではありません。 子どもの食事と自分の食事を、別々の仕事として増やさないために、明日から見直せることを考えます。

自分の食事が後回しになるのは、知識が足りないからではない

「栄養のあるものを食べたい」と思っていても、献立を決める、食材をそろえる、調理する、食べる時間をつくる、片づけるという工程は残ります。子どもの食事に合わせようとするほど、自分の分は「あとで何とかするもの」になりやすいのかもしれません。

取材からわかること: GROWが聞いた料理支援の経験では、食べ方を説明することが、かえって相手の負担になる場面があると捉え直されていました。そこで支援は、知識を渡すだけでなく、作り置き、子どもの食事、炊飯、片づけなど、家庭ごとに残っている作業へ関わる形に変わっていきました。

GROW編集部の解釈: この経験が示すのは、「何を食べるべきか」と「その食事を日常に置けるか」は別の問いだということです。前者に答えても、後者の時間や手が残っていれば、自分の食事は後回しのままです。

まずは、子どものために何を作るかを決めた後ではなく、「自分は何を食べるか」を最初に一つ決めておくところから始めてみてください。子どもと共有できる主食やおかずを取り分ける、別に温めるだけのものを用意しておく、購入するものを選ぶ。食べる条件が別に必要な家族がいる場合でも、自分の分を「余ったら食べる」にしない方法は探せます。

支援の形を変えると、最後に残る仕事が変わる

食事づくりの負担は、調理時間だけでは決まりません。取材には、家庭ごとに作り置き、弁当のおかず、炊飯、片づけまで必要な作業が違うという話と、食事づくりには労力・技術・時間が重なるという見方がありました。

取材からわかること: 同じ「料理を支える」仕事でも、説明を中心にするのか、家庭で実際に調理するのか、どこまでを担うのかは一つではありませんでした。

GROW編集部の解釈: 家族に頼む場合も、外のサービスを検討する場合も、料理の品数より「依頼した後に、自分へ何が残るか」で考えると選びやすくなります。

いちばん重い仕事 最初に確認したいこと
何を作るか決めること その日の条件で選べる定番や、決める人を分けられるか
買い物と収納 購入だけでなく、在庫確認・受け取り・しまうところまで誰が担うか
台所に立つこと 温めるだけの食事や購入品へ置き換えると、どの工程まで減るか
食後の片づけ 保存、食器、調理器具までを一つの担当として分けられるか

「手伝ってほしい」と伝えると、頼む側が段取りを考え続けることがあります。頼むなら、始まりと終わりを決める方が具体的です。たとえば「明日の夕食は、食べるものを決めて、用意して、片づけるところまでお願いしたい」と伝える。手作りか購入品かまで一方のやり方に固定しない方が、続けやすい場合もあります。

外の支援を使うときも同じです。献立、買い物、調理、片づけのどこまでが含まれるかは、提供者やプランで異なります。「料理代行」という名前だけで、残る仕事まで減るとは決まりません。 依頼前に、いちばん手放したい工程を一つ伝え、どこまで対応できるか確認します。

食事の目標を、自分を置き去りにする理由にしない

子どもの食事を整えようとすると、自分も「きちんと食べなければ」と思うほど、何も用意できない日への負担が大きくなります。

公的資料から確認できること: 農林水産省の食事バランスガイドは、主食・主菜・副菜など五つの料理グループを、一日の食事を考える目安として示しています。複数のグループを含む料理もあり、毎食の皿数を増やすことそのものが目的ではありません。[1]

GROW編集部の解釈: その日の一食が完璧かどうかで、自分の食事を採点しない方がよい場面があります。ごはんと購入したおかず、汁物と冷凍食品のように、今日できる組み合わせを選ぶ。手作りの割合ではなく、自分の食事が予定の中に入っているかを先に見ます。

アレルギーや治療上の食事制限など、家族ごとに別の配慮が必要な場合は、一緒に食べられるものを無理に増やす必要はありません。その場合も、「子どもの分を用意した後、自分は何を食べるか」をあらかじめ決めておくと、判断を最後に残さずにすみます。

明日変えるのは、食事全体ではなく一つの工程

食事づくりを一気に整えようとすると、献立、買い物、栄養、片づけまで全部が課題に見えてきます。取材で支援の形が変わっていったように、まずは困りごとの場所を狭くします。

  1. 自分の食事が後回しになった場面を一つ思い出す。 夕方に何を食べるか決められなかったのか、子どもの食事を作った後に台所へ戻れなかったのか、片づけで終わったのかを分けます。
  2. 明日、自分が食べるものを一つだけ先に決める。 子どもの食事と共有する、温めるだけのものにする、購入する。献立全体ではなく、自分の分を「未定」にしないことが目的です。
  3. いちばん重い工程を一つだけ、省く・分ける・頼む。 買い物なら在庫確認から収納まで、片づけなら保存まで、と範囲を決めます。
  4. 翌日に見るのは、品数ではなく残った仕事。 自分の食事を取れたか、何が最後まで残ったかを見て、次に減らす工程を選びます。

外部の支援や自治体の相談窓口を使える状況なら、困っていることを「料理が大変」とまとめず、買い物に行けない、決められない、食後まで終わらない、と工程で伝えると相談の入口が具体的になります。利用条件や対応範囲は、住んでいる地域や提供者ごとに確認してください。

自分の食事を、最後の余りものにしない

取材から見えてきたのは、栄養の知識を増やすことだけでは、日々の食卓は回らないということです。家庭によって必要な支援は違い、料理を作ること、決めること、片づけることのどこに手を入れるかも違います。

子どもの食事を用意する日に、自分も食べることを予定へ入れる。 それは食事づくりを完璧にするためではなく、誰かの食事を支える人だけが食べそこねないようにするための、具体的な選び方です。


参考資料

[1] 農林水産省:「何を」「どれだけ」5つの料理グループで理解、いく「つ」の基本をおぼえよう。一日の食事を考える際の料理グループと、複数の材料を含む料理の扱いを参照。資料確認日:2026年10月16日。

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