この記事の見どころ
⭐️静かな一対一の時間をつくる、心斎橋の「アプロディタ」
- 大阪・心斎橋でリラクゼーションサロン「アプロディタ」を営む西前さん。ヒーリング系の音楽が流れる一対一の空間で、顔や体のマッサージと「シロダーラ」を組み合わせ、ゆっくり過ごせる時間を届けている。
⭐️専業主婦から、好きな仕事で自立する道へ
- 23歳で結婚し、専業主婦として過ごした西前さん。将来は自立したいという思いから、好きだった香りを生かせるアロマセラピストの勉強を始め、女性をきれいにしたいという気持ちからエステの道へ進んだ。
⭐️夫を亡くした2018年、独立という決断
- 会社員としてエステサロンの店長を務めながらも、いつか自分でやっていくことを考えていた。2018年に夫を亡くしたことをきっかけに、同年10月、自身のサロン「アプロディタ」をスタートした。
⭐️週1回のメンテナンスを続けやすくするサブスクリプション
- 週に1回ほど通ってほしいという思いから、3か月通い放題・1回2時間のサブスクリプションを導入。シロダーラと脂肪撃退マシンを組み合わせ、忙しくて通えない回があっても損をしない設計にした。
⭐️自分を後回しにしない時間を、より多くの人へ
- 自宅でも手軽に使えるシロダーラのキットづくりや、頑張りすぎて自分を後回しにしている女性が安心して力を抜ける場所づくりを、これからの目標に掲げている。
Interview
「シロダーラをやった後は、よく眠れたとか、寝起きの目覚めがすっきりしているという感想をよくいただくんです」そう語るのは、大阪・心斎橋でリラクゼーションサロン「アプロディタ」を営む、セラピスト歴20年の西前雅美さんです。額にオイルを垂らすアーユルヴェーダの技法「シロダーラ」を軸に、日々忙しく働く経営者たちに、心と体を整える時間を届けています。
専業主婦からセラピストへ、そして自身のサロンを立ち上げるまでに重ねてきた選択とは。施術に込めた思いと、これから描く未来について伺いました。

大阪・心斎橋で営む「アプロディタ」では、どのような時間や施術を届けていらっしゃるのでしょうか?

大阪の心斎橋で「アプロディタ」というリラクゼーションサロンを営んでいます。お顔のマッサージ、体のマッサージ、それとプラスして、睡眠の質を上げる「シロダーラ」というメニューを入れています。
シロダーラは、インドのアーユルヴェーダという技法のひとつなんですけど、私自身はアーユルヴェーダ全体をやりたいわけではなくて、その中の「シロダーラ」という施術が睡眠とか脳疲労にすごく有効だなと思っていて、メニューに取り入れています。
元々エステティシャン上がりなので、やっていることはエステとあまり変わらないかもしれないんですけど、あえて「リラクゼーションサロン」と名乗っています。エステサロンってポップな曲が流れていたり、同じフロアでネイルをされている方がいたりして、色んな人の話し声が聞こえてくることが多いんですけど、うちは私1人だけで、1対1でその方との空間をゆっくり過ごしてもらう場所を作っています。ヒーリング系の曲を流して、ゆっくりしてもらう感じですね。

専業主婦からアロマセラピスト、そしてエステの道へ進まれたきっかけを教えてください。

元々は専業主婦だったんです。23歳で結婚して、35歳ぐらいまでそうでした。結婚した時に「10年後には自立したい」という気持ちがあったので、そこから経済的に自立したいなと思うようになって。
どうせ稼ぐんだったら、自分がやりたい、好きな仕事で稼ぎたいなと思って、香りが好きだったのでアロマセラピストになろうと勉強を始めたんです。アロマオイルでマッサージをしているうちに、だんだん「女性を綺麗にしたい」っていう気持ちの方に意識が向いていって、そこからエステの道に進みました。

エステ業界での経験を経て、独立とシロダーラを軸にした現在の形にたどり着くまでの歩みを聞かせてください。

エステ業界には、もう20年近くいます。会社員として勤めて、店長も務めさせてもらっていました。ただ働きながら、オーナーがお店をやめるってなったらこの職場では働けなくなるんだな、っていうことをずっと頭のどこかで考えていて。
自分でやっていこうと決めていた中、2018年にちょうど夫を亡くしたタイミングが重なって。それがきっかけで、同じ年の10月に独立して、自分のサロン「アプロディタ」を始めました。
最初の3年間は「美肌ダ再生」というカテゴリーで、オールハンドの温もりを大事にした施術をしていたんですけど、だんだん物足りなさを感じてきた頃に「シロダーラ」というメニューに出会って。自分のサロンに取り入れたいと思ってカテゴリーを変更して、そこから5年間、シロダーラを軸にやっています。

シロダーラという施術や、サロンの時間を通じて、お客さまにどんな価値を届けたいと考えていますか?

シロダーラは、第三の目と呼ばれる額のポイントに、一定の温かさに温めたオイルを垂らしていく施術なんですけど、そこで振動というか、周波数のようなものが生まれると言われていて。それによって脳が活性化されて、松果体という小さな部分も活性化されるんです。松果体が活性化すると、オキシトシンという幸せホルモンができて、それが睡眠ホルモンのメラトニンの活性にもつながっていくので、シロダーラをやった後はよく眠れたり、朝の目覚めがすっきりするっていう感想をよくいただきます。
あとは、脳が瞑想状態と同じような状態になるとも言われていて。スティーブ・ジョブズも瞑想を取り入れていたと言われていますし、今は大きな企業でも研修に瞑想を取り入れるところが増えていますよね。そういう贅沢な時間って、忙しくなった時に1番最初に削られてしまうものなんです。美容院だったら髪の毛が伸びるから絶対に行くと思うんですけど、これは削っても平気だと思われがちで。だからこそ、私は本当は週に1回ぐらいのペースで受けてほしいなと思っています。
「アプロディタ」というサロン名には、自分に時間とお金をかけられる自分になってほしいという想いを込めています。忙しい経営者の方にこそ、ゆっくりする時間を持ってもらって、俯瞰して物事を見られるようになってほしいなと思っていて。それがパフォーマンスの向上にもつながっていくと思うんです。

週1回ほど通ってもらうために、どのような工夫を重ねてきたのでしょうか?

週1回通ってほしいと思っていても、実際にはなかなか難しくて。どうやったら来てもらえるかなってずっと考えていたのが、長くビジネス交流会に参加していた頃からのテーマでした。
そこで考えたのがサブスクリプションです。3ヶ月通い放題で税込11万円、1回2時間の枠を取ってもらって、その中でうちのメニューを自由に組み合わせてもらえるようにしました。シロダーラと、背中やお肉に脂肪撃退マシンを当てる施術を組み合わせて、トータルでメンテナンスできるようにして。仮に忙しくて1、2回しか来られなかったとしても損はさせない、という設計にしたんです。そうしたら、大体みんなサブスクに入ってくれるようになりました。

活動を通じて、社会にどのような変化をつくっていきたいですか?

私の理念は、ハンドの力でお客様の心と体を健康にして、日本を生き生きした人でいっぱいにすることです。忙しい経営者の方が、自分に時間をかけて、ゆっくり物事を見られる時間を持つことで、パフォーマンスも上がっていくと思っていて。そういう時間を持てる人が増えていったらいいなと思っています。

これから挑戦したいことと、より多くの人へ届けていきたい時間について教えてください。

サロン自体は、正直、今のまま1人でやっていてもいいかなとも思っているんです。それよりも力を入れたいのが、家で手軽にシロダーラができるキットを作ることです。シロダーラの機械自体はもう何十万円という価格ですでにあるんですけど、機械は使いたくなくて。お風呂上がりに、1人でトリートメント代わりにできて、肌にも髪にも良いようなもの。そのまま頭だけ乾かして寝たら最高だなっていう。それが今の私の目標のひとつです。
それともう一つ、頑張りすぎて自分を後回しにしてしまっている女性たちが、もう一度「女性としての自分」を思い出せるような場所を、これからも広げていきたいと思っています。忙しさの中で自信をなくしてしまったり、気を張りすぎてしまったりしている方に、安心して力を抜ける時間を届けたくて。そうやって満たされた女性が増えていけば、家庭も職場も、周りの空気まで明るくなっていくと思うんです。その人だけじゃなく、その人の周りの人たちまで幸せにできるような、そんな循環を作っていきたいですね。

最後に、忙しい毎日の中で自分のための時間を後回しにしている読者へ、メッセージをお願いします。

忙しい毎日の中で、自分のための時間を後回しにしている方って多いと思うんです。ゆっくりする時間って、贅沢に感じられて、1番最初に削られてしまいがちなんですけど、それこそが物事を俯瞰して見る力とか、パフォーマンスにつながっていくと思っています。ぜひ、自分のための時間を大切にしてほしいなと思います。
西前雅美さん、インタビューにお答えいただきありがとうございました!
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