この記事の見どころ
⭐️中学時代の挫折が、ずっと人生をつくっていた
- 中学2年生の時、チームのキャプテンを任され活躍していたサッカーで怪我を負った。その後、プレーが全くできなくなってしまい、人が180度変わったような状態になった。親にもコーチにも言えず、ひとりで抱え込んだまま高校・大学とサッカーを続けた。脳科学と出会ってはじめて、その時のトラウマが「その後の人生をずっと作り続けていた」ことに気づいた。トラウマを解消できたからこそ、スタジオをオープンすることができ、自分らしく仕事を続けられていると語る。
⭐️「失敗を恐れていただけ」——脳科学が見せた、自分の本当の状態
- 最初から店舗を持ちたかったのに、フリーランスを選んだのはリスクヘッジだと思っていた。しかし脳科学を学んで気づいたのは、それは戦略ではなく「失敗を恐れていた」という心の状態だったということ。「オープンすることへの恐れに気づかないまま、売り上げが上がってもずっとオープンできなかったと思う」——自分の脳と思考の状態を知ることで、初めて選択肢が生まれた。
⭐️自分の腰痛が治せなかった——その悔しさがトレーナーとしての本物の出発点に
- フィットネスクラブでトレーニング指導をしながら腰痛と事故が重なり、約一年間あらゆる方法を試しても改善できなかった。「これだけ恵まれた環境にいながら自分の腰痛を治せなかった。それなら、目の前のお客さんにはもっと正しいものを届けなければ」——その気づきが、本気で勉強を始める原動力になった。セミナーを渡り歩き、約一年かけて腰痛が改善した。「自分が良くなったから、正しいことを伝えていこう」という思いがトレーナーになる本当のきっかけになった。
⭐️「理想の自分になる前に、本来の自分を知れ」——上野式メンタルアプローチの核心
- 「こんな人になりたい」と理想を掲げても、今の自分を知らなければ出発点がない——ダイエットでいえば、体重計に一度も乗らずに「あの人みたいになりたい」と言っているようなものだ。上野さんが大切にするのは、理想の自分を作るのではなく「本来の自分」に戻ること。本来の自分から考えて行動すれば、望む人生に自然となっていく——この考え方が、トレーニング指導にもメンタルサポートにも一貫して流れている。
⭐️「まず自分が幸せになれ」——技術もある、思いもある、なのに売れない同業者へ
- 好きで始めて、努力して学んで技術を磨いてきたのに、起業したら売り上げに繋がらない——そんなトレーナーやセラピストを何人も見てきた。「技術と売れるは全くの別物」。売り上げを作るためにはまずメンタルの状態が大事で、自分を満たした状態でお客さんと関わることが先決だ。自分が変わった経験を体現できているからこそ、同業者のサポートに力を注ぎたいと語る。
Interview
「理想の自分を目指す前に、まず本来の自分を知ることが大事なんです」——そう語るのは、福岡県大野城市でパーソナルジムPECCを営む上野弘美さんです。小学校から大学まで13年間サッカーを続け、プロになれなかった挫折を機に「30歳までに起業する」と決意。フィットネスクラブで6年間勤めた後に独立しましたが、自身の腰痛をきっかけに脳科学と出会い、人生が大きく変わりました。中学時代のトラウマが今の自分をつくっていたことへの気づき、「失敗を恐れていただけ」という本音の発見——脳科学を体でつかんだからこそ、今は美姿勢・見た目痩せのトレーニング指導と、同業者向けのメンタルサポートを届けています。上野 弘美さんにインタビューしました!

現在どのような活動をされているか教えてください。

ベースはパーソナルトレーニングスタジオで、福岡県大野城市でやっています。美姿勢・見た目痩せを専門に、姿勢改善や体の機能を高めることを中心にしたトレーニング指導です。来てくださる方は40〜50代が中心で、猫背・肩こり・腰痛・巻き肩などの改善や、年を取っても元気でいたいという健康意識の高い方が多いです。
それに加えて、脳科学を活用したメンタルトレーニングのセッションも行っています。個人事業主やフリーランスの方、特に同業のパーソナルトレーナーや整体師・ヨガ・ピラティスなどボディワーカーの方向けに、売り上げアップや起業サポートとしてセッションをしています。

この仕事を始めたきっかけを教えてください。

もともとはサッカーを小学校から大学まで13年間やっていて、サッカー選手になるのが夢だったんですが、大学4年生の頃にはもうなれないということが分かって。30歳までに起業することだけを決め、就活を開始しました。
最初に就職した会社が入社してすぐ倒産してしまって、地元に戻って何をしようかと思っていた時にアルバイトをいくつか試していたら、フィットネスクラブにたどり着いたというのが、この業界に入ったきっかけです。

これまでの歩みを教えてください。

フィットネスクラブで6年間勤めました。入社当初から「30歳までに起業する」と決めていたので、フィットネスクラブはあくまでもその通過点のつもりでした。ただ、フィットネスクラブでの指導はマニュアル通りで、パーソナルトレーナーとして本質的なことはできていないと感じていて、30歳が近づいてきても具体的な道が見えずに焦っていた時期でもありました。
そんな時に、自分でトレーニングしていたら腰痛になってしまって、さらに事故にも遭ってしまって。整骨院に通ったり先輩トレーナーに相談したりインストラクターにも聞いたりしたんですが、約一年間改善できなかったんです。「こんなに恵まれた環境にいながら自分の腰痛を治せなかったということは、お客さんにはもっと正しいものが必要だ」と感じて、本気でセミナーを渡り歩いて勉強し始めました。28〜29歳ごろのことです。
一年ちょっと学んでいくうちにいい先生に出会えて、腰痛が改善した。その経験から「自分が良くなったから、正しいことを伝えていこう」という思いでトレーナーとして独立しました。
独立してから約10ヶ月後、売り上げが右肩下がりになって苦しい時期を経験しました。その時に脳科学と出会ったんです。学んでいくと、中学2年生の時に怪我でサッカーができなくなったトラウマをずっと抱えたまま生きてきたことに気づいた。それが自分の人生をずっと作り続けていたということが分かって。トラウマを解消できたことで、ずっと「怖い」と感じていたスタジオのオープンも決断できました。

活動を通じて大切にしていることを教えてください。

一番大切にしているのは「本来の自分を知る」ということです。よく「自分軸を作る」と言って理想の自分を設定する人がいますが、今の自分を知らずに理想だけ追いかけても、現在地がわからないまま目的地を目指しているようなものだと思っていて。
ダイエットで言えば、体重計に一度も乗らずに「あの人みたいになりたい」と言っているようなもので。まず本来の自分を知れば、理想の自分を特別に作らなくても、本来の自分から考えて行動すれば自然と望む人生になるんです。
トレーニング指導でも、メンタルサポートでも、この考え方は一貫しています。知識や技術の前に、思考と感情の状態がどうなっているかで、アドバイスを受け取れるかどうかが変わってしまうので。

これまでで特に大きな転機を教えてください。

やっぱり、脳科学を通じて自分のトラウマに気づいた経験です。中学2年生の時にサッカーで怪我をして、それまで出来ていたプレーが全くできなくなってしまった。キャプテンとして重要な役割を担っていた自分が、人が180度変わったような状態になってしまって。思春期でもあって、親にもコーチにも言えずにひとりで抱え込んで、高校・大学とサッカーを続けたんです。
できていたことができなくなった「恐さ」誰にも言えない抱える「孤独感」失敗への「恐れ」チャレンジすることへの「未知数の不安」などのトラウマを抱えたまま社会⼈になって、独⽴後に売り上げが落ちて苦しい時期を経験した。その時に脳科学と出会って学んでいくと、「あの中学時代の挫折が、その後の自分の人生をずっと作り続けていた」ということに気づいたんです。
本当に衝撃でした。最初から店舗を持ちたかったのに、フリーランスを選んだのは戦略だと思っていたけれど、本当はただスタジオオープンを怖いと感じていただけだった。気づけたからこそ、失敗してもいいからスタジオを持つ人生を選べた。あの気づきがなければ、今の自分はなかったと思っています。

どんな人に届けたいですか?

同業のパーソナルトレーナーやセラピスト、ヨガ・ピラティスなどのボディワーカーの方たちに特に届けたいと思っています。今の仕事・職を好きで始めて、努⼒して学んで、技術を磨いてきたのに、起業したら思うように売り上げが作れない——そういう人たちをたくさん見てきました。
「技術と売れるは全くの別物」で、契約が取れなければ技術も知識もお客さんに届けられない。そこに気づけるかどうかが本当に大事で、僕はたまたま早い時期に気づかせてもらえたから変われた。同じように思いを持ってやっている人たちが輝ける状態になってほしいし、「まず自分が幸せになる」ことを、自分を徹底的に満たすことを追求する人が増えてほしいと思っています。

これから挑戦したいことを教えてください。

今後は、ボディワーカー系の方たちへのサポートをさらに強めていきたいです。パーソナルトレーナー・整体・エステ・ヨガインストラクター・ダイエットコーチなど、独立・起業している方や、これから起業したい方に向けてのサポートです。
それとは別に、地域活動としてサッカー大会の主催も続けています。
福岡県の筑紫地区でサッカー大会を企業スポンサーと協力し運営していて、地域の少年スポーツチームと地域企業との繋がりを創り、お互いに支え合えるコミュニティ・モールを創っていきたいと思っています。自分の事業と地域活動、どちらも⼤切にしながら広げていきたいと思っています。

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

同業者の方に特に伝えたいのは、「まず自分が幸せになること」です。同業者の多くは「⽬の前のお客様のために」と思って、自分よりお客様優先することが多く、お客様がより良くなるために頑張って学んで実践して——そういう姿勢があるからこそ、まず自分を徹底的に満たしてほしいんです。自分が幸せで満たされた状態でお客さんと関われる人を一緒に増やしていきたい。そういう考えに共感してくれる人と、一緒に仕事していきたいと思っています。
そして、今の自分や人生に何かモヤモヤを感じている方へ。理想の自分を目指す前に、一度立ち止まって「本来の自分」を知ることから始めてみてください。そこから全てが変わっていくと、僕自身が経験して知っています。
上野 弘美さん、インタビューにお答えいただきありがとうございました!
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