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「わたしにもできた」を増やしたいーーー料理が苦手でも大丈夫なお菓子教室

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この記事の見どころ

⭐️初心者さんも子どもだけの参加もOK——「わたしにもできた」を増やす教室

  • 料理が苦手な人でも、道具の使い方から丁寧に学べる。米粉やグルテンフリーを中心に、初めてでも作りやすいおやつから本格スイーツまで学べる場。パティシエとして10年現場に立ってきた経験を、家庭でも再現しやすい形で届けている。

⭐️発達に特性のある子も、気にせず来てほしい——過集中を強みに変える場所

  • 集中すると驚くほどの力を発揮する子どもたちの個性も含めて受け止め、1対1でも対応できる体制を整えている。初回はママと一緒に参加し、様子を見たうえで預かる形も選べる。

⭐️月1回、2年続くカフェ会——お母さんたちが「素の自分」に戻れる時間

  • 子どもを預けている間にヨガとおしゃべりを楽しむ、仕事の話ではない時間。日常を忘れられる時間を求めるお母さんたちに向けて、2年間続いてきた。

⭐️お菓子作りを通して、子どもに「夢中になる経験」を届けたい

  • お菓子作り自体が目的ではなく、そこから何かに興味を持ち、追求する力を育んでほしい。まずは目の前のことに夢中になる経験を届けたいと考えている。

⭐️目指すのは、同じ想いを持つ人と広げていく働き方

  • 将来的には講師業へとシフトし、在宅で子どもを見ながら働きたい人たちと一緒に教室を広げていく。自分がすべてを抱え込まず、同じ想いで動く人を増やし、雇用も生み出していきたい。

Interview

「わたしにもできた、って思ってもらえたら嬉しいんです」——そう語るのは、料理が苦手でも子どもと楽しめるお菓子教室を主宰する池田さとみさんです。有名菓子店やホテルで10年にわたり現場経験を積んだ、現役の販売パティシエでもあります。米粉・グルテンフリーを中心にしたお菓子作りを通して、子どもにもお母さんにも「自分を大切にする」きっかけを届けたいという池田さんに、今の活動やこれまでの歩み、これからの展望についてインタビューしました!

中村

現在は、どのようなお菓子教室や場づくりをされているんですか?

池田さとみさん

米粉・グルテンフリーを中心にしたお菓子教室をやっています。将来的には未就学児から小学校低学年・中学年ぐらいまでの子どもだけを対象にした教室を目指しているんですけど、今はまだ大人の方も、親子での参加も歓迎という形にしています。

発達に特性のあるお子さんも全然ウェルカムなんです。「うちの子は落ち着きがないから」って参加をためらう方も多いんですけど、興味のあることにはすごい集中力を発揮する子も多くて。初回はママと一緒に来てもらって様子を見て、2回目からは預かる形もできますよ、というふうにしています。

それとは別に、月1回のカフェ会も続けています。もともとは教室を始めるより先に、大人が楽しめる場をつくりたくて始めたもので、ヨガの先生とコラボして、子どもを幼稚園や保育園に預けている時間帯に、ヨガをやった後にお茶を飲みながらおしゃべりする会をやっています。もう2年ぐらい続いていて、参加してくださるのは主婦の方が中心です。仕事の話じゃなくて、本当に女子会みたいな感じで来てもらえたらいいなと思ってやっています。

中村

お菓子作りや、今の教室を始めた原点を聞かせてください。

池田さとみさん

ちっちゃい時に母と一緒にお菓子作りをして、それを人に食べてもらって「美味しい」って喜んでもらえたのが、もうただそれだけで嬉しくて。それが自分の原点になっているんですよね。

その後パティシエとして働く中で、子どものために自分にできることをしたいなって強く思うようになった出来事があって。そこから、まずはアレルギー対応の子たちに何かできることはないかなと考えるようになって、白砂糖や小麦を使わないお菓子作りにシフトしていったんです。それが今のグルテンフリーの活動の始まりですね。

中村

パティシエとしての経験から、今の活動にたどり着くまでの歩みを聞かせてください。

池田さとみさん

もともとはケーキ屋さんやホテルでパティシエとして働いていて、その頃は普通に白砂糖や小麦を使った洋菓子を作っていました。ホテルの時はお菓子作りだけに集中できる環境だったんです。

大きな転機はコロナ禍でした。もともと個人事業主として独立したいという気持ちは前からあったんですけど、当時はまだそういう働き方への理解が広がっていなくて、なかなか周りに話しづらい時期もあって。会社の話をするのも嫌になってしまうくらい辛くなって、自分から退職を決めました。ちょうどその少し後に、会社もコロナでお客さんが来なくなって、アルバイトの方を全員辞めさせることになったらしいです。

退職した後はタイミーで食い繋ぎながら、どうしていこうかなって模索していました。自宅のキッチンがすごく小さくて対面のレッスンを見せることも難しかったし、コロナ禍で外出も難しかったので、まずは販売から始めようっていう感じで今につながっています。

中村

お菓子作りを通して、子どもたちやお母さんたちに届けたいことは何ですか?

池田さとみさん

今の子どもたちって、夢を持てていない子とか、大人が喜びそうな夢を言っちゃう子が結構多いなって感じていて。それって結局、自分の意見に自信が持てない、自己肯定感の低さから来ているんじゃないかなと思うんです。

私はコンサル屋さんみたいに専門的なことは言えないんですけど、お菓子作りを通して「これに興味を持った、もっと知りたい」っていう経験を届けられたらいいなって思っています。何か一つのことに夢中になる力を、追求する力を持ってほしいんですよね。

それと同じくらい大事にしているのが、お母さんたち自身の自己肯定感です。家庭の中でお母さんが笑っていることが、子どもにとってもパートナーにとってもすごく大きな意味を持つと思っていて。だからこそ、月1回のカフェ会みたいに、お母さんが自分の時間を持てる場所を作り続けています。

中村

活動を続ける中で、今感じている課題やこれから形にしたいことを聞かせてください。

池田さとみさん

正直、まだまだこれからだなと感じている部分があります。「楽しい先生ですね」とは言ってもらえるんですけど、それだけじゃなくて、私がお菓子作りを通して伝えたい想いの部分を、もっとちゃんと発信していかないといけないなって思っていて。届けたい人に、まだちゃんと届けきれていない感覚があるんですよね。

これからは、在宅で子どもを見ながら働きたいっていう方に向けて、お菓子教室を軸にした講師業みたいな仕組みを作りたいなと考えています。ただ、自分がやったことがないことを簡単に「できます」とは言えないので、まずは自分が実践してきたことをベースに、少しずつ形にしていきたいなと思っています。

中村

活動を通して、どんな家庭や社会を増やしていきたいですか?

池田さとみさん

自己肯定感の低さって、親から子へ受け継がれてしまうことが結構あるなって感じていて。褒められる経験が少なかった親世代が、同じように子どもに厳しくなっちゃう場面って少なくないと思うんです。

だからこそ、お菓子作りを入り口にして、子どもにもお母さんにも「認められる経験」や「自分の時間」を届けたいなって思っています。お母さんが笑っている家庭って、子どもにとっても安心できる場所になると思うので、そういう家庭が少しずつ増えていったらいいなと願っています。

中村

これから先、どんな働き方や教室を実現していきたいですか?

池田さとみさん

自分がずっと製造や販売の現場に立ち続けるだけじゃなくて、同じ想いを持ってくれる人と一緒に活動を広げていきたいなと思っています。将来的には、在宅で子どもを見ながら働きたい人に向けて、自分が今まで培ってきたレシピや教室運営のノウハウを伝える講師業にシフトして、フランチャイズみたいな形で教室を任せていけたらいいなって。それで新しい働き方と雇用を同時に生み出せたらなと思っています。

あとは、今は大人の方も対象にしていますけど、ゆくゆくは未就学児から小学校中学年ぐらいまでの子どもだけを対象にした教室にも、活動の軸を移していきたいなと考えています。

中村

最後に、子育てをしながら毎日を頑張っている方へ、伝えたいことをお願いします。

池田さとみさん

自分を後回しにしないでほしいなって、それが一番伝えたいことです。子どものため、家族のためにって頑張っているお母さんほど、自分の気持ちを後回しにしちゃいがちだと思うんですよね。

引っ越し先とか学校選びとか、何かを決める時ってつい子ども中心に考えちゃうと思うんですけど、そこに「自分だったらどうしたいか」っていう視点も持ってほしいなって。自分の意見を無視しない、やりたいことを大事にする。そういう小さな積み重ねが、自信とか「やっていいんだ」っていう自分への許可につながっていくと思うんです。

子どもを預けることに罪悪感を持っちゃうお母さんも多いんですけど、預けた後は思い切り自分の時間を楽しんでほしいなって思っています。365日のうち1日ぐらい、自分のための時間があってもいいんじゃないかなって。そんなメッセージを、これからもお菓子作りを通して届けていきたいです。

池田さとみさん、インタビューにお答えいただきありがとうございました!

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