この記事の見どころ
⭐️保育士からセラピストへ——「体のケアをしたい」という直感が人生を変えた
- 保育の道から「もっと体のサポートをしたい」という思いに従い、タイ古式マッサージの求人に飛び込んだ転機。直感で動いてきた20年のキャリアの原点。
⭐️熊本地震・出産・閉店——重なった試練を経て、ゆっくり再出発
- 2013年に独立しサロンを構えるも、熊本地震と出産が重なり閉店。子育てに専念した後、1〜2年前から少しずつ再開。イベント出店や出張予約制で活動を続けている。
⭐️同居生活の中で気づいた、「自分に蓋をしない」ことの大切さ
- 嫁いだ先での同居生活の中で、少しずつ自分を押し込めていった経験。コミュニティとの再会が「本来の自分」を取り戻すきっかけになり、今の「輝ける場所づくり」への思いにつながっている。
⭐️子どもの頃の経験が、「子どもに自分の体を知ってほしい」という活動の原点に
- 過去の経験から芽生えた「子どもたちに自分の体と心を守る力を持ってほしい」という想い。フェムケアセミナーが、絵本制作という新たな夢へとつながっている。
⭐️ママも子どもも「本来の自分」でいられるコミュニティを作りたい
- 時間にもお金にも気持ちにも余裕がないと諦めなくていい。子育ての合間でもできることがある。自分が経験してきた葛藤を力に変えて、同じような思いを持つママたちとつながっていきたいという想い。
Interview
「自分がやりたいことを我慢せずに動ける人を増やしたい」——熊本県上益城郡を拠点に、タイ古式マッサージやヘッドマッサージ、フェムケアを軸にしたホリスティックケアを提供する後藤玲子さんは、そう話します。セラピスト歴20年以上、3人の子を育てながら、子育て中のママが輝ける場所づくりと、子どもたちが自分の体と心を守る力を育むセミナー活動を展開中。自分自身の経験を力に変えて、同じような思いを持つママたちや子どもたちとつながり続ける後藤さんに、その歩みと想いを伺いました。

現在は、どんな活動を中心にされているんですか?

大きく二つあって、一つは私みたいに子育てをしながら活動しているママたちが輝けるような場とか、技術を提供していきたいなと思っていて。長年やってきたタイ古式マッサージやヘッドマッサージを中心に、スクールを作って技術を伝えることで、輝くママたちが増えていくといいなとやっているところです。
もう一つは、子どもたちが自分の体を知って、自分で自分を守れるようになってほしいという思いから、同じ想いを持つ友人と一緒に子ども向けのセミナーをやっています。親子をテーマに、子どもたちが楽しく体と心を育てていけるような場を作りたいと思っています。
現在サロンは、イベントの出店や完全予約制の出張サロンでさせていただいています。

子育てをしながら活動を続けてこられた中で、今の「ママが輝ける場づくり」につながったきっかけを聞かせてください。

自分が子育てをする中で、仕事か子育てかという葛藤があって、子育てに専念しようと仕事を辞めた時期がありました。でもその間に、仕事でつながっていた友達たちがどんどんスキルアップしていくのを見ながら、すごく葛藤があったんですよね。
ただ、同じようにママたちを見ていると、「時間に余裕がない」「お金に余裕がない」「気持ちにも余裕がない」でもう何もできないと思っている方もたくさんいて。その子育ての合間でも、自分らしく輝けるような場所ができたらなというのがあって。私自身も子育ての合間でサロンをやったりイベントに出させてもらったりしながら動いてきたので、そういう場所を作っていきたいという思いが今の活動につながっています。

保育の仕事をされていた中で、体のケアの道へ進もうと思われたのは、どんなきっかけからだったのでしょうか。

もともと保育士の資格を取って保育の仕事をしていたんですけど、途中から体のサポートをするような仕事がしたいなと思い始めて。ちょうどタイ古式マッサージが募集していたのが目について、「これだ!」と思ってそこに飛び込んだのが体のケアの道に入るきっかけです。スクールで習ってそのままお仕事もできる環境だったので、そこで学んで、その後も恩師のところで経験を積んでいきました。
2013年に独立して自分のサロンを構えたのですが、2016年の熊本地震のタイミングで、サロンに赤紙が張られてしまって。出産してすぐのタイミングでもあったので、一度閉めることにし、子育てに専念しました。ここ1〜2年前からちょっとずつ再開して、今に至る感じです。
タイ古式マッサージから始まって、アロマ、美容整骨矯正、フェムケア、ヘッドマッサージと色々と学びながら取り入れてきました。セラピスト歴としては20年以上になります。

ご自身の経験も踏まえながら、活動を通してどんな想いを大切にされているのでしょうか。

結婚して嫁いで、同居もしていたので、ちょっと人の目が気になって自分に蓋をして蓋をして、本来の自分を出せていない時期が長くありました。でもある時、高校時代のつながりから入ったコミュニティで、独身時代のお客さんや仲間たちとまた繋がれて、本来の自分でいられる環境に戻ってこれたんですよね。
「ああ、本当はこうだったよね」ってすごく感じられて。多分私が作りたいのも、そういう居心地のいい場所なんだと思います。自分がやりたいことを我慢せずにワクワクで動ける、そういう人を増やしたいというのが根っこにある想いです。
また、子どもたち向けの活動は、子どもの頃に嫌な思いをした経験が原点になっています。子どもの頃から自分の体について正しく学び知ることで、自分の身体を守る力を育み、性被害の予防にも繋がることが研究でも示されていて。子どもたちに自分の体を大切にすることを楽しく学んでもらいたいという思いで続けています。

活動を通して、これからどんな変化を周りに広げていきたいですか?

時間と家事と子育てに追われて、自分の時間がとれないでいるママたちに、少しでも自分を取り戻せる時間を作れたらいいなと思っています。
子どもたちのセミナーについては、マルシェや公民館だと時間と日程が限られてしまって、参加したかったけどできなかったというお声もいただいているので、オンライン化も進めていきたいです。そして、子どもが自分の体と心を守る力を育てるための絵本も作りたいと思っていて。絵本なら、セミナーに来られなかった方にも届けられますし、子どもにもわかりやすく伝えることができるのではないかなと思っています。

これから先、さらに形にしていきたいことはありますか?

今年中にスクールを確立させたいのと、子ども向けの絵本を形にしたいというのが直近の目標です。
先々のイメージとしては、いろんなコミュニティが大きくなって、仲間と一緒にイベントしたりバーベキューしたりして、ママたちが共通の悩みを気軽に話せて、ヒントをもらえるような交流の場を作りたいですね。子どもたちも、学校の友達という枠の中だけじゃない横のつながりを持てると、自分でも知らなかった自分に出会えたり、新しい発見があったり、学校では出せない自分を出せたり、それって子どもにとってもすごく大事だと思うので。
言語聴覚士さんや歯科衛生士さん、ボディケアのトレーナーさんなど、周りにいろんな専門家の方たちがいるので、コラボしながらいろんなことを紹介できる場もつくっていきたいと思っています。

最後に、子育て中の方や子どもたちに向けて、今伝えたいことを聞かせてください。

子育て中でいろんな悩みを抱えて、自分の時間も作れないでいるママたちが、少しでも自分を取り戻せる時間や場所が作れたらいいなと思っています。私も全然完璧じゃないので、一緒にいろんな話をしながら、何か楽しくやっていける方法が見つかったらいいなって。
子どもたちにも、自分を大切にできる子が増えていくといいなという思いがあります。自分自身でゲームや楽しい活動を通して学んで、自分の体と心を守れる力を育てていってほしいです。思いはいっぱいあるので、ぜひ一緒に繋がっていきましょう!
後藤 玲子さん、インタビューにお答えいただきありがとうございました!
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