この記事の見どころ
⭐️終末期患者への痛み止めが「間に合わなかった」。その経験が予防医学へのターニングポイントに
- 夜間・休日も薬を届ける体制を整えても、それでも間に合わないケースがあった。全力を尽くしてもなお「うまくいかない医療の難しさ」に直面し、緊張の糸がぷつんと切れた。だったら、そうなる前の段階で関わりたい。それが予防に向かった本当の理由。
⭐️ 毎朝菓子パンと野菜ジュースだった薬剤師が、食事を変えて体脂肪7kgを落とした
- 「自分の食生活が体調に影響するなんて一ミリも思っていなかった」。昼はファーストフード、夜は飲み会という生活が当たり前だった。学んだ栄養学を自分で試してみたら劇的に変わった。「私でもできるんだから、誰でもできる」という確信が、今の活動の原点になっている。
⭐️ 「薬を増やさない、減らしていける」。薬とサプリの両方を扱える薬剤師ならではの視点
- サプリで体質改善を進めながら、薬が必要な方にはオンライン薬局でサポートする。薬を増やさない、ゆくゆくは減らしていけるというサポートができるのは薬剤師としての強み。薬とサプリの「二刀流」の背景にある考え方。
⭐️ サプリを外食先でさらっと取り出して飲む。それが当たり前になる社会を目指している
- サプリメント業界は「クリーンとも言えないし、ブラックとも言えない微妙なポジション」。その壁を取り除いて、「ちょっと栄養補給しとこっ」くらいの感覚で手に取れる文化を作りたい。
⭐️ 推し活×健康行動の掛け合わせ・「推しへの想いが行動力に変わる」という仕組みを作りたい
- いくら理屈で説明しても動かなかった人が、推しの一言で一瞬で変わる。「推しのためにダイエットする」「推しと会えるから健康になる」。その力を健康行動と連動させた仕組みを構想している。
Interview
「決めつけない。一緒に探していきましょう。それが今の自分のスタンスです」。予防医学専門薬剤師として活動する溝呂木 俊介(みぞろぎ しゅんすけ)さん、通称「ろぎー」は、そう話す。薬剤師歴17年、サプリオタク歴10年。オンライン薬局・サプリメント事業・ライブ配信事務所という三つの事業を掛け合わせながら、「身体と心とお金の健康を支える」ことを軸に活動している。終末期患者への薬が間に合わなかった経験が予防への転換点になり、自身の食生活改善の体験が「自分でも変われたんだから、きっと多くの人にも可能性がある」という確信になった。今は「一緒に探す」スタンスで一人ひとりと向き合っている。溝呂木 俊介さんにインタビューしました!

現在の活動と、提供しているサービスを教えてください。

簡単に言うと、薬剤師として薬のサポートとサプリのサポートをさせてもらっています。
三つの事業を柱にしていて、一つが全国対応型のオンライン薬局、二つ目が19社を取り扱うサプリメントの乗り合い代理店、三つ目がライブ配信事務所です。
「身体と心とお金の健康を支える」というコンセプトで、この三つが重なる部分に自分の活動があると思っています。

オンライン薬局というのはどういう仕組みですか?

診察はいつも通り、通い慣れたクリニックに行っていただいていいんです。
先生との対話はやっぱり対面でしっかりやっていただいて。
ただ、その後に先生がオーダーしてくれた薬をもらうために、またわざわざ薬局で待たなきゃいけないのか、という部分をオンライン化するというイメージです。
病院やクリニックで20分・30分、下手したら何時間も待って、なんでまた薬局でも待たなきゃいけないんだっていう声はよく耳にするので。
処方箋の写真を送ってもらって、薬を自宅に届ける。生活の一部にそういう選択肢を取り入れてみてはどうですか、という提案をしています。

予防医学・栄養学の世界に入ったきっかけを教えてください。

もともと薬剤師になりたかったというより、身近な人の助けになりたいという思いで薬剤師という道を選んだんですが、働く中で医療の限界みたいなものをすごく感じた時期があって。
一番のきっかけは、終末期で痛みが強い患者さんへの痛み止めの薬を、夜間・休日を問わずオーダーが入ればすぐ届ける体制を作っていたんですが、それでも間に合わないケースがあって。
自分が体制を整えても、全力を尽くしても、それでも上手くいかないという医療の難しさ……
緊張の糸がぷつんと切れたような感覚がその時ありましたね。
それで「未然に防ぐことができれば」という思考になっていって。そのタイミングでちょうど栄養学を学ぶ機会があって、予防の世界にたどり着いたという流れです。

これまでのキャリアと、自身の食生活改善の経験を教えてください。

2008年に薬剤師になって、最初の就職先はドラッグストアでした。その頃からサプリや健康食品には触れていたんですが、本格的に栄養学を学んだのは2015年、30歳の頃です。そこから自分自身もはまって、事業として始めたのが2018年という時系列ですね。
栄養学を学び始めた時、師匠から「勉強するなら自分でも実践するんだよ」と言われて。それで自分の食生活を見直したんですが、当時は本当にひどかったんですよ。
毎朝パソコンの前で菓子パンと野菜ジュース、昼はファーストフードかラーメン、夜は飲み会みたいな生活で。自分の食生活が体調に影響するなんて一ミリも思っていなかったので、それが当たり前だったんです。
それを変えたら劇的に良くなって。疲れ、眠気、頭痛、肌荒れといった体の悩みがいろいろあったのが改善されて、体脂肪も7kgほど落ちました。「自分でも変われたんだから、きっと多くの人にも可能性がある」という自信が、強い原動力になりましたね。

仕事で大切にしていることを教えてください。

「決めつけない」ということですね。
世の中いろんなダイエット情報もあるし、いろんな方法があると思っていて。自分の考えが全てとも思っていないし、別の考えが悪いと決めつけることもしない。
だから「一緒に探していきましょう」というスタンスで関わるようにしています。
もう一つ気をつけているのが、「その人の当たり前」にフォーカスすること。小さい頃からの生活習慣だったり、普段から何気なくやっていることって、本人には見えにくいんですよね。私自身が菓子パンと野菜ジュースを当たり前だと思っていたように。そこにフォーカスするようにしています。

これまでで乗り越えたことや、価値観が変わった経験を教えてください。

最初はもうゴリ押しでして。自分が飲んでいるサプリが最強だと思っていて、他のサプリを飲んでいる方を見て、心の中で「なんでそんなしょうもないサプリ飲んでるんだろう」と思いながら(笑)。
お客さんの話した内容をメモすらしていなかったんですよ。今思えばひどい話で、当時に出会った方々には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
もっと多くの方に関わってもらって、健康になってほしいと思った時に、今の自分のスタイルじゃだめだなという壁を感じたのが大きかったですね。
そこから慣れないながらも、聞くということを一生懸命やり始めて。聞くことを覚えてしまったら、逆に聞かないと気持ち悪いというか、勧められなくなってしまいましたね。

活動を通じてどんな影響を与えていきたいか、これからの展望も教えてください。

サプリメント・健康食品業界って、クリーンとも言えないし、ブラックとも言えない、絶妙な立ち位置だと思っているのです。
専門家と呼べる人もなかなかいない。でも私はやっぱり、体の中から整えることはすごく大事だと思っていて、そのための手段としての食事、栄養、そしてサプリというのを高く評価しているし、大好きなのですよね。
みんなでご飯に行った時にサプリをさらっと取り出して飲む。飲むのが恥ずかしいとか、意味ないんじゃないかとか、そういうブロックが取れて、ライトに取り入れてもらえる文化になっていったらいいなあと思っています。
展望として頭の中にあるのが、推し活と健康行動の掛け合わせです。
私がいくら理屈で話しても動かなかった方が、推しの一言で一瞬で変わるということが実際にあって。
健康行動が推しを応援するコインに変わるような、ライブ配信アプリの開発とか。自分が健康になることが推しの支援になるという仕組みが作れたら、面白いんじゃないかと思っています。
サプリについても、積極的に数を増やしたいというよりは、世の中にどんどんいいサプリが出てくる中で、自分や家族にとっていいと思えるものを、人との出会いも含めて取り入れていく。そういうスタンスで続けていきたいと思っています。

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

サプリオタクな薬剤師として、薬とサプリのサポートをしています。
世の中には本当にいい商品・いいサービスがたくさんあるから、自分のものだけで何かを完結させるというマインドじゃなくて、みんなで協力しながら、助け合えるところは助け合いながら、クライアントさんのお悩みを解決していくようなモデルができたらいいなと思っています。
もし興味を持っていただけたら、ぜひ一回話しましょう。DMもお気軽にどうぞ。
