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体・心・環境・経済。すべてが繋がって、はじめて人生の土台になる。予防医学講師が伝えたい”命の循環”【薬が嫌いで薬剤師になった薬剤師 森井 咲知⼼】

インタビュー

この記事の見どころ

⭐️「薬が嫌いだから、薬剤師になった」弟の闘病が原点になった人生

  • ⼩児⽩⾎病で弟を亡くした幼少期。薬で変わっていく弟の姿を⾒て「薬って怖い」と感じ、だからこそ「なぜ」を知りたくて薬剤師の道へ。25年以上をかけた探究の原点

⭐️ “両方伝えられる人”を選んだ理由

  • アトピー・アレルギー・喘息を持ち、幼少期から食べるものや栄養に興味を持っていたことから、栄養士と薬剤師、両方の大学に合格する中で選んだのは、「薬のことも、食や栄養のことも、両方伝えられる存在」だった。

⭐️ 「病気は本人だけのものじゃない」医療の現場で見続けてきた現実

  • 患者だけでなく、家族も、医療従事者も、誰かのために尽くすほど疲弊していく現場を⽬の当たりにした。予防という視点に本気で転換したのは、この経験があったから。

⭐️ 「食べるものも、触れる言葉も、自分をつくっている」身体も心も、すべては循環

  • 栄養学・分⼦栄養学・予防医学検査を通じて伝えるのは、単なる健康知識ではない。⼊れたら出る、出したものは戻ってくる。体の仕組みと⼈⽣の哲学が⼀つに繋がった深いメッセージ 。

⭐️“食の源”から考える。農業に関わる事業へと広がった理由

  • 「⽣きる環境」をつくるため、未来美アカデミーでの予防医学講座に加え、環境保全型農業にも取り組む。体・⼼・環境・経済の循環を⼀つの事業で体現しようとする、スケールの⼤きなビジョン。

Interview

「薬が嫌いで薬剤師になった薬剤師」
そんな異⾊のキャッチフレーズを持つのが、予防医学講師・森井 咲知⼼(もりい さちこ)さんです。薬剤師歴 、予防医学研究歴 ともに20年以上、未来美アカデミーを主宰し、分⼦栄養学をベースにした体づくりや体の状態をデータ化し、見える化できる予防医学検査の活⽤、さらに“食の源”である農業に関わる事業にも携わりながら、“自分らしく人生を楽しむための土台づくり”をテーマに活動を続けています。 その原点には、幼少期に⼩児⽩⾎病で弟を亡くした経験と、20年以上医療に携わる中で感じ続けてきた、「病気は本人だけのものではなく、家族や周りの大切な人たちにも大きな影響を与えていく」という想いがありました。森井 咲知⼼さんにインタビューしました!

中村

現在どのような活動をされているか教えてください。

森井さん

「薬が嫌いな薬剤師」として、医療の現場を見てきたからこそ伝えられる、“病気になる前にできること”、そして一度きりの人生を自分らしく謳歌するためにできることをお伝えしています。

具体的には、分子栄養学をベースにした講座や、体の状態を見える化する予防医学検査の普及、食事・睡眠・生活習慣の整え方、さらに“食の源”である農業に関わる事業の取り組みもはじめています。

体と⼼の健康、それを⽀える環境、そして経済の循環。これらすべてが揃ってはじめて、⼈⽣の⼟台になると考えています。

中村

「薬が嫌いで薬剤師になった」という背景を教えてください。

森井さん

幼少期に弟が⼩児⽩⾎病で亡くなっているんです。たくさんの薬を使う中で見た目や状態が変わっていく姿を見て、「薬って怖いものなんだ」と感じました。
薬によって辛い思いをする姿を目の当たりにしたことが、私の原点です。

ただ、私はちょっと変わった性格で(笑)、単に拒絶するのではなく、「なぜ薬で辛い思いをするのか」「どうすれば辛い思いをしなくていいのか」を知りたくて、その道のプロである薬剤師を目指しました。

加えて、⾃分⾃⾝もアトピー・アレルギー・喘息があり、幼い頃から⾷べるものを
選ぶ⽣活をしていたので、栄養や食への興味もずっとありました。
栄養⼠と薬剤師、両⽅の⼤学に合格した、「薬のことも、食や栄養のことも、伝えられる存在になりたい」と思い、薬剤師を選びました。

中村

これまでのキャリアを教えてください。

森井さん

医療の現場に携わりたいという思いから、新卒で急性期病院に7年間、その後は調剤薬局と20年以上、薬剤師として医療に携わり、たくさんの経験をさせてもらいました。
その中で感じたのは、病気で辛い思いをしているのは、患者さん本人だけではないということです。
患者さんを支えるご家族や大切な人たちも、不安や悲しみを抱えながら日々支え続けている・・・
そんな姿を、医療の現場で何度も見てきました。

さらに今の日本では、医療に求められるものが増え続ける一方で、医療従事者にも大きな負担がかかっています。
誰かを支えるために、誰かが無理をしたり、頑張りすぎてしまったりする。そんな現実を目の当たりにする中で、「誰かのために疲弊する人をなくしたい」という思いが強くなっていきました。

それが「医療に⾜を踏み⼊れる前にできることをしなければ」という確信につながっ
て、20 年以上ずっと⾃分⾃⾝で予防医学を実践・研究しながら、それを伝える活動へとシフトしていきました。

中村

活動を通じて最も大切にしていることを教えてください

森井さん

私が大切にしているのは、「偏った情報に振り回されず、自分で選べる知識と見極める力を持つこと」です。
今の時代、情報が多すぎて「何が正解かわからない」と疲れてしまっている人も多い。
でも、健康って本来、「ちゃんとしないといけないもの」ではないと思っていて。
食も、健康法も、生き方も、「みんなにいいもの」が「自分に合う」とは限らない。

だからこそ、原理原則の身体の仕組みを知って、自分に合うものを選べることが大切だと思っています。
もう⼀つ、私が核⼼として伝えているのが「循環」という考え⽅です。
身体に入れるもの、日々触れる言葉、身を置く環境。身体も心も、何事もすべて循環している。
だからこそ、自分にとって心地いいものを選べることが、“自分らしく生きる”ことにつながると感じています。

中村

これまでで特に大きく価値観が変わった出来事はありますか?

森井さん

やはり弟の死と、子供を亡くした両親が抱えていた辛さを見続けた経験が、私の人生の根っこにあります。
それは一日二日で終わったものではなく、年単位で続く大きな経験でした。

病気で辛い思いをしているのは、患者さん本人だけではない。大切な人が病気になった時、そして亡くなった時、その周りにいる家族や大切な人たちが、どれだけ辛い思いをするのか、そして、こういった思い、経験をしている人は、世の中にたくさんいるということも感じたんです。

だからこそ、「できるだけ同じような思いをする人を減らしたい」その想いが、ずっと私を動かしてきた原動力になっています。
そして、医療の現場でも、患者さんを救うために医療従事者が疲弊していく姿を目の当たりにしてきました。
今の日本では、医療に求められるものがどんどん増え続ける一方で、現場には大きな負担がかかっています。需要と供給のバランスが崩れ、医療にすべてを求めすぎている社会の歪みを、現場で、肌で感じてきました。
だからこそ、「医療の手前でできることをもっと広げていかなければいけない」という思いが、確信へと変わっていったんです。

中村

活動を通じてどんな社会を作りたいですか?

森井さん

私は、子どもたちに安心安全な未来を残したいと思っている、すべての人に届けていきたいと思っています。
そして、これから先もずっと“つないでいける未来”を残していきたいんです。
そのためにも、「もっと頑張らないと」と自分を追い込むのではなく、心地よく、自分らしく生きられる人を増やしたいと思っています。
健康って、本来は人生を楽しむための土台だと思うんです。

だから、「こうしないといけない」ではなく、自分に合うものを知って、自分で選べることを大切にしたい。
自分の身体って、一生付き合っていくものじゃないですか。だからこそ、「これくらいならできそう」「ちょっと自分を大切にしてみようかな」そんなふうに思える人が増えたら嬉しいなと思っています。
そして、身体や心だけでなく、食や環境も含めて、「これから先も受け継いでいきたい」と思えるものを、今の時代にちゃんと残していきたい。
そんな未来につながる活動をしていきたいと思っています。

中村

これから挑戦したいことを教えてください。

森井さん

今は、未来美アカデミーでの活動に加えて、“食の源”である農業に関わる事業にも力を入れています。
食・身体・環境って、本当は全部つながっていると思うんです。
毎日、口にするものが身体をつくり、その背景には土や環境、人の営みがある。
だからこそ、“身体だけを整える”ではなく、もっと根本から、「心地よく生きられる土台」をつくっていきたいと思っています。

また、一人で発信するというよりも、同じ想いを持った人たちとつながりながら、それぞれの得意を活かして広げていけるような形も大切にしたいと思っています。
頑張りすぎなくても、自分らしく生きられる。
そんな人が少しずつ増えていく未来につながったら嬉しいです。

中村

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

森井さん

選択肢を持つということは、とても大切なことだと思っています。
「選べない人生」ではなく、自分で選べる人生を生きられること。
そして、そのために、自分で選択できる力を持つこと。
それが、自分らしく生きることへの第一歩だと思っています。
今の時代、情報も多く、「何が正しいのかわからない」「もっと頑張らないといけない」と、自分を追い込んでしまう人も多いと思います。
でも本来、健康というのは、人生を楽しむための土台であって、自分を縛るものではないと思うんです。
だからこそ、「こうしないといけない」ではなく、自分に合うものを知り、自分で選べることを大切にしてほしいと思っています。

食べるもの、触れる言葉、身を置く環境。人の身体も心も、何事もすべてつながっています。
そして、自分の身体は一生付き合っていくものです。
だからまずは、「これくらいならできそう」「ちょっと自分を大切にしてみようかな」そんな小さな一歩からでいいと思うんです。
そして、自分を大切にすることが、これから先の未来や、次の世代へとつながっていく。そんな循環を、これからも少しずつ広げていきたいです。

森井 咲知心さん、インタビューにお答えいただきありがとうございました!
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