この記事の見どころ
⭐️30歳でがんを経験。「自分の健康をちゃんとしないとダメだ」と気づいた転機
- 製薬会社MR時代、週5で飲み歩く体育会系の生活の中で30歳のがん経験。それが腸活・ファスティング・分子栄養学へと向かうきっかけになった。
⭐️ 「薬を否定したくて、薬のプロになった」。薬剤師としての葛藤と解放
- 調剤薬局時代は「薬を減らしてほしい」という思いと「薬を否定しすぎてはいけない」という板挟みが続いた。フリーランスになって初めて、本当に伝えたいことを自由に発信できるようになった。
⭐️ 展示会で椅子に出会った瞬間、すべてが変わった
- 骨盤底筋トレーニングチェアとの出会いが、サロン開業という発想を生んだ。「お金がないとか場所がないとかは一旦見ない。やりたいってなったらやるしかない」という行動力が道を開いた。
⭐️ 「日本の女性の貧血問題は社会課題」。薬剤師として本気で向き合うビジョン
- 貧血を日本の社会課題と捉え、子ども・アスリート・働く女性の貧血問題解決に本気で取り組もうとしている薬剤師。国会でも取り上げられ始めた今、動き時だと感じている。
⭐️ 会社の給湯室に「お出汁スタンド」を。企業の健康経営への独自アプローチ
- イワシを骨ごと粉砕したタンパク質スープ「つやめきダシコ」を福利厚生として企業に届けるBtoB構想。お茶・コーヒーの隣に「ダシコ」が並ぶ未来を描いている。
Interview
「朝から動ける体に!『しんどい』を吹き飛ばす専門家」栃木県宇都宮市を拠点に、フリーランス薬剤師として活動しながらウェルネスサロンの準備を進める、ういちはるさん。合同会社Ka Pilina代表として、腸活×鉄活×骨盤底筋ケアを軸に40代以上の女性の体質改善をサポートしています。大学卒業後、製薬会社MR・調剤薬局13年を経て、30歳のがん経験を機に「薬以外の方法」を探し始めた薬剤師の、ユニークなキャリアと熱いビジョンを聞きました。ういちはるさんにインタビューしました!

現在どのような活動をされているか教えてください。

2023年4月からフリーランスの薬剤師として、調剤薬局さんと業務委託契約を直接結んで働いています。
3年前に合同会社Ka Pilinaを立ち上げて、並行してオンラインで腸活・栄養・体質改善のサポートや情報発信もしてきました。
そして今、一番の動きとしてはウェルネスサロンの開業準備を進めています。
美容系のエステではなく、健康コンセプトに特化したサロンで、40代以上の女性をターゲットに骨盤底筋トレーニングチェアを使ったフェムケアと、栄養・体質改善のサポートを組み合わせて提供していく予定です。

薬剤師でありながら「薬以外の健康」に関心を持ったきっかけは何ですか?

大きなきっかけは2つあります。
一つは30歳のがん経験です。製薬会社のMR時代は週5で飲み歩くような体育会系の生活をしていたんですが、30歳で舌のがんが見つかって。「自分の健康をちゃんとしないとダメだ」と初めて本気で思いました。
もう一つは、腸活との出会いです。
最初はダイエット目的でファスティングを試してみたのですが、そこから分子栄養学・腸内環境・栄養の知識へとどんどん広がっていって。「これを誰かに伝えたい」という気持ちが芽生え、未病栄養コンサルタントという資格を取得しました。

これまでのキャリアを教えてください。

大学を卒業後、製薬会社に入社してMR(医薬品営業)を5年間しました。配属が新潟だったのでそのまま新潟に13年住んで、途中から調剤薬局の薬剤師に転職して働き続けました。
その後、離婚を機に地元の栃木県宇都宮市に戻るタイミングで、勤めていた薬局を辞めてフリーランスに転向しました。
フリーランスの薬剤師は、人材を求めている薬局と直接契約して入るスタイルで、派遣会社を通さない分、条件交渉も自分でできる自由度があります。
最後の1年ちょっとは一軒丸ごと管理薬剤師として任される形での契約でした。
調剤薬局時代は「薬を使わずに良くなってほしい」という気持ちと「薬を否定しすぎてはいけない」という板挟みがずっとありました。眼科隣の薬局にいた最後の時期は飲み薬が少ないので心のずれが起きなかったんですが、フリーランスになってからは薬剤師は臨床の現状を確認するところで、本当にやりたいのは栄養・腸・食の発信という形に、ようやく整理がつきました。

仕事を通じて大切にしていることを教えてください。

「一人ひとりの人生に、もっと深く関わりたい」
それが活動の軸になっています。
妊活サポートをしていた時期、体質改善を頑張った方が妊娠できたという知らせをもらって。
その方の人生の転換点に少しでも関われたことが、純粋に嬉しかった。そういう経験が積み重なるうちに、「もっと一人ひとりの人生に関わり続けたい」という思いが強くなっていきました。

これまでで大変だった経験や、価値観が変わった出来事はありますか?

一人でやっていると、発信が続かなかったり、集客がうまくいかなかったりという時期がありました。
そこを変えてくれたのは同じ志を持つ仲間との出会いでした。
コロナ禍でオンラインコミュニティに参加したことで、同じような思いを持つ人たちとつながれて、知識も深まり、仲間が集客を手伝ってくれたりもして。一人では超えられなかった壁を、仲間の力で越えられるようになりました。
サロン開業に向けても、「自宅では無理、お金もない」という状況で一時は諦めかけましたが、テナントがちょうど空いたという偶然の一致が背中を押してくれました。
「これは神様がやれと言っている」と思って、二の足を踏まずに動き始めました。クラウドファンディングや融資申請など、いろいろな壁もありましたが、考えすぎずに突っ走るのが私のスタイルです(笑)。

活動を通じてどんな社会を作っていきたいですか?

「日本の女性の貧血問題をどうにかしたい」
これが今一番大きなビジョンです。
女性の貧血は日本の社会課題だと本気で思っています。子ども、アスリート、働く女性、お母さん……
すべての年代の女性が貧血で本来の力を出せていない。最近は国会でも取り上げられ始めていて、少しずつ社会的な認知が広まってきていると感じています。
そして、お母さんが元気なら家族みんなハッピー。
お母さんは家の中の司令塔なので、女性が元気になることが日本が元気になることだと信じています。体調不良に悩まされることなく、毎日エネルギッシュに動ける女性を一人でも多く増やしていきたいです。

これから挑戦したいことを教えてください。

まずはウェルネスサロンをオープンさせること。
骨盤底筋トレーニングチェアを使ったフェムケアと体質改善サポートを組み合わせた、薬剤師だから相談しやすい「隠れ家サロン」にしたいと思っています。尿トラブルや更年期の悩みって、なかなか人に言えないことが多いので、薬剤師という立場が安心感につながればいいなと。
並行して、健康食品「つやめきダシコ」(イワシを骨ごと粉砕したアミノ酸スープ)のBtoB展開も進めていきたいです。
企業の給湯室にお茶・コーヒーと並んで「ダシコ」が置かれていて、社員の栄養底上げに貢献する、会社の福利厚生として健康食品が当たり前になる世界を作りたいと思っています。

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

健康に関わる仕事をされている方も、企業で健康経営に取り組まれている方も、「女性が元気になると、周りもみんな元気になる」という視点を一緒に広げていただけたら嬉しいです。
朝起きられない、だるくて家事も仕事もしんどい・・・
そんな「しんどい」を当たり前にしてほしくない。
腸活・鉄活・栄養の知識は、難しくなくてもできることがたくさんあります。一人でも多くの方の力になれるよう、これからも活動を続けていきますので、ぜひ一緒に「日本の女性を元気にする」輪を広げていきましょう!

