インタビュートレーナー九州・沖縄運動

「幸せの土台は健康」——交通事故・社会人1年目の挫折を経て気づいた、運動が人生を変える理由

インタビュー

この記事の見どころ

⭐️大学4年で交通事故、人工靭帯への手術——「両手両足が自由に動く当たり前」を痛感した

  • 大学4年生の時に交通事故で左肩を怪我し、靭帯が切れて人工靭帯に変える手術と入院・リハビリを経験した。歯磨きも食事もコンタクトを入れることも、片手ではこんなにしんどいのかという体験が「普段の当たり前がいかにありがたいか」を実感させた。恐怖心と戦いながらリハビリに取り組み、半年で腕が上がるようになった経験が、体のケアと運動の大切さを体感として知るきっかけになった。

⭐️「失敗してはいけない」というマインドが、全てを縛っていた

  • 高校まではキャプテンとして活躍していたソフトボールも、強豪チームに入った大学では試合にほとんど出られなかった。その悔しさから社会人では頑張ろうと営業職に就いたが、コロナ入社の環境でキャパオーバーになり1年で退職。心の不調を経験した時期もあった。後に先輩から「失敗するのが怖いんやろ」と言われてハッとし、大学時代から「失敗してはいけない」と思い込んでいたことに気づいた。今はどんどん失敗していいと思えるようになり、そのマインドの変化が今の活動の土台になっている。

⭐️「だって、そんなの知らんよ」——お母さんの言葉が届けたい人を明確にした

  • ちゃんと体を動かす習慣があれば腰痛や肩こりの多くは防げるということを、知らない人がいる。お母さんや周囲の友人に話して「そんなこと知らん、してきてないし」と言われた瞬間に、「なんで運動しないんだろう」という自分の常識が、そうでない人たちには届いていないことを実感した。その経験が、運動習慣がない方・運動が特別なものに感じている方へ届けたいという思いの原点になっている。

⭐️落ち込んでいた時期に、仲間がLINEで引き出してくれた

  • 社会人1年目に心が折れていた頃、スタジオで知り合ったレッスン仲間たちが「一緒に行こうよ」とLINEで誘ってくれた。その繰り返しがあったから引きこもりにならずに元気になれたと語る。「体を動かすだけでなく、人と繋がれる場があるから元気になれる」という確信は、自分自身の経験から来ている。

⭐️5年後には、人が繋がれるスタジオをつくりたい

  • パーソナルとグループレッスンの両方ができるフィットネススタジオを作ることが、5〜10年後の夢。レッスン後に気軽にお茶ができるような場も設けて、体を動かすメリットだけでなく、人と人が繋がることで元気になれる場所にしたいと語る。他のトレーナーとも協力しながら、運動が日常に溶け込んでいくコミュニティをつくっていきたいと考えている。

Interview

「病気になってから、怪我をしてから取り組む方は多いんですけど、普段から心と体を大切にする習慣を整えていくことで、余裕が生まれると思っていて」——そう語るのは、福岡市を拠点にピラティスと自重トレーニングを届ける甲斐春菜さんです。大学4年の交通事故による左肩の手術・リハビリ、そして社会人1年目の挫折と心の不調——その両方を経験したからこそ「幸せの土台は健康」という確信にたどり着きました。運動習慣のない方、特に40〜50代の女性に向けて、姿勢改善や健康維持のためのピラティス・自重トレーニングを届けてきた甲斐さんにインタビューしました!

中村

現在は、どんな方に向けてピラティスや自重トレーニングを届けていらっしゃるんですか?

甲斐春菜さん

4年ほど前からピラティスの活動を始めて、主にマンツーマンや少人数のグループレッスンで、運動が苦手な方や運動習慣が少し落ちている方に向けて、ピラティスや自重のトレーニングをさせていただいています。今は知識・技術をアップデートするために学びに専念しているところですが、近々グループレッスン・パーソナルレッスンを本格展開していきたいと思っています。

お客さんは女性が多くて、40〜50代の方が中心です。今後の健康が気になってきた方や、姿勢を良くしたい、健康でずっと過ごしたいというニーズをお持ちの方が多いですね。

中村

大学時代の交通事故の経験が、今の活動へどうつながったのでしょうか?

甲斐春菜さん

大学4年生の時に交通事故に遭って左肩を怪我したことがきっかけです。

事故で靭帯が切れてしまって人工靭帯に変える手術をして、入院とリハビリを経験しました。片手での生活がこんなにしんどいのかと実感して、両手両足が自由に動く普段の生活がどれだけありがたいかということを痛感しました。そこから体のことを意識するようになって。

リハビリ期間は最初、本当に恐怖の方が強くて。肩が上がらないまま固まっていく感覚があって、ちゃんとリハビリしても上がるようになるんだろうかという不安の中、理学療法士の方から教えてもらったストレッチやトレーニングを毎日やり続けた結果、半年で腕が上がるようになりました。ちゃんとケアをしたらちゃんと動かせるようになるんだという体験が、今の仕事につながっています。

中村

社会人になってから、今のピラティスの道へ進むまでの歩みを聞かせてください。

甲斐春菜さん

大学ではソフトボールを続けていて、高校のインターハイで優勝校に負けた悔しさから、大学でも強豪チームに入って日本一を目指しました。でも実際は全然レベルが違って、4年間ほとんど試合にも出られなかった。その経験もあって、社会人では頑張るぞという気持ちで営業職に就きました。

住宅設備機器の会社でルート営業をしていたんですが、コロナ禍での入社ということもあってリモートや制限が多い中、会社の忙しさについていけずにキャパオーバーになってしまって、1年ほどで辞めてしまったんです。初めての女性営業として期待されていたのに全然ダメだったという挫折感で、心の不調を経験した時期がありました。

その後、当時通っていたスタジオで一緒にクラスに参加していた仲間が「一緒に行こうよ」とLINEで誘ってくれて。落ち込んでいても引きこもりにならずに動けたのは、そういう繋がりがあったからだと思っています。そこでヨガとピラティスのレッスンに通い続けながら「心と体の両方が健康でないと、幸せの土台は作れない」と気づいて、もっと学びたいと資格取得を決意しました。

中村

レッスンを通して、甲斐さんが大切にしていることは何ですか?

甲斐春菜さん

まず運動を身近に感じてほしい、好きになってほしいと思っているので、相手のペースに合わせることを大切にしています。運動能力は1人1人違うので、表情や動き方を見ながら感覚で感じ取るようにしています。よく「ちょうどいいところをついてくるね」と言っていただいていたのは、そういうところを見ていたからかなと思います。

あと、母や周りの方と話していて気づいたのが、ちゃんと体を動かす習慣があれば腰痛や肩こりのかなりの部分は防げるということを、知らない人がいるということ。「そんなの知らんよ、してきてないし」って言われた時に、そうか、これは届けないといけないなと感じました。運動に重きを置いていない方にこそ、その大切さを伝えていきたいと思っています。

中村

これまでの経験の中で、活動の土台になった大きな気づきを聞かせてください。

甲斐春菜さん

社会人1年目の頃に先輩から「失敗するのが怖いんやろ」と言われて、ハッとしたことが一番大きかったと思います。振り返ってみると、大学のソフトボールでも、試合に出られない中でミスをしてはいけないというプレッシャーがすごくあって。その頃からずっと「失敗はいけないもの」という思い込みが自分の中にあったんだなと気づきました。

今はどんどん失敗していいんだと思えるようになって、そのマインドの変化が活動にもすごく影響しています。資格取り立ての頃は自信がなかったですが、少しずつ知り合いに受けてもらったり、集客してやってみるということを繰り返す中で、ピラティスの良さが伝わっていくのが嬉しくて。失敗を恐れずに出していける今があるのは、あの経験があったからだと思っています。

中村

活動を通して、これからどんな社会をつくっていきたいですか?

甲斐春菜さん

運動が日常に溶け込んでいるような社会にしていきたいと思っています。病気になってから、怪我をしてから取り組む方は多いんですけど、普段から自分の心と体を大切にする習慣を整えていくことで、自分に余裕が生まれる。そういう人たちが増えたら、より笑顔の人が増えるんじゃないかなと思っています。

運動は誰にとっても大切だということを、声を大にして伝えていきたいです。何歳になっても好きなことにチャレンジできる、そういう体の土台を作れるトレーナーになりたいと思っています。

中村

これから先、どんな場やコミュニティを形にしていきたいですか?

甲斐春菜さん

5〜10年後にはパーソナルとグループレッスンの両方ができるフィットネススタジオを作りたいと思っています。レッスン後に気軽にお茶会ができるような場も設けて、体を動かすメリットだけじゃなくて、人が集まって繋がることで元気になれる——そういう場所にしたいと思っています。

落ち込んでいた時期に仲間のLINEに救われた経験があるからこそ、人と人が繋がることの力を信じていて。他のトレーナーさんとも協力しながら、そういうコミュニティを作っていきたいと思っています。

中村

最後に、運動を始めたいと感じている読者へ、伝えたいことをお願いします。

甲斐春菜さん

運動って、特別なことじゃなくていいんです。「なんか体が重いな」「最近疲れやすいな」と感じているなら、それが始めるサインかもしれません。大それた目標がなくても、まず少しだけ体を動かしてみることで、心にも余裕が生まれてくる——そういう経験を、一緒にしていきたいと思っています。

何歳からでも遅くないので、気になった方はぜひインスタグラムからご連絡ください。グループレッスン・パーソナルレッスンも近々本格始動していきます。お待ちしています!

甲斐 春菜さん、インタビューにお答えいただきありがとうございました!

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