この記事の見どころ
⭐️「なぜ生きるのか」14歳からの問いが、すべての原点
- 中学時代のいじめ、アトピー。どん底を経験した14歳が「なんでみんなはあんなに明るく生きられるのか」と問い始めたことが、心と体への探究の出発点になった。
⭐️ 「治療」と「健康づくり」は別物。その気づきが予防医学への扉を開いた
- 心と体をトータルで支えたいという思いで作業療法士になったが、現場で感じたのは「治療ができても、健康な人は増えない」というジレンマ。そこから予防の世界へ踏み出すことになった。
⭐️ 逆境の中で何度も「それでもやるのか」と自分に問い続けた
- 家族に大変な時期があり、経済的にも厳しい中で大学に通い続けた。その度に自分への問いかけをやめなかった積み重ねが、今のメンタルサポートの根底にある。
⭐️ 健康の土台はメンタル。15年の予防医学経験の末に着いた答え
- 呼吸・運動・睡眠・栄養・デトックス・メンタルなど、15年以上携わった結果、「心の状態が体も全てに大きく影響している」という確信にたどり着いた。
⭐️ 2歳から「何が大事?」と問い続けた息子が、9歳になった今も自分の軸を持ち続けている
- 「何のために生きるのか」を、自分の子には2歳から問いかけ続けてきた。その息子が今9歳。自分の軸を持ったぶれない子に育っている。
Interview
「子どもたちに残せる未来を、愛をもって作る」
元作業療法士として医療現場に関わり、その後15年以上にわたって予防医学に携わってきた櫂作 奈都子(かいさく なつこ)さん。兵庫県在住、9歳の男の子のママ。14歳から「なぜ生きるのか」という問いを抱え、心と体を探究し続けてきた女性が、今度はその問いを自分の子どもに手渡しながら、母のメンタルと未来を育てる活動に取り組んでいます。櫂作 奈都子さんにインタビューしました!

現在どのような活動をされているか教えてください。

ちょうど転機のタイミングで、これまでの事業に区切りをつけ、今年から新たな方向に軸を移しています。
これまでずっと予防医学・ウェルネスの領域に携わってきた中で、15年以上の経験を通じてたどり着いた答えが「健康の土台はメンタルにある」ということ。
食事や運動に気をつけていても、病気になる方、体調不良の方がいる。長年の経験から、食事や運動だけでなく、潜在意識も含めた心の状態が体に与える影響の大きさを実感するようになり、子どもの頃からの心づくりが重要であるという確信にたどり着きました。そして、そのために最も影響しているお母さんのサポートが急務であると気づきました。
そのため今年からは、特にお母さんに特化したメンタルサポートをオンラインでスタートしていきます。学ぶだけでは変わらないため、実践型の個別6ヶ月サポート、LINEとZoomを使った形で。お母さんが自分の軸を持ち、自分らしく生きられることは、子どもの笑顔と健康な人を増やすと信じています。

作業療法士を目指したきっかけを教えてください。

中学時代にいじめにあって、人間不信になって。
14歳の頃「何のために生きているんだろう」とずっと思っていました。高校に上がる頃には拒食・過食でメンタルもかなりやられていて、アトピーもあって体もボロボロで。
そんな状態の中で周りと比べて「あんなに明るく生きられるんだろう」って不思議で仕方なかったんですね。
そこから心の仕組みに興味を持って、「心と体は一生もの。ここを学びたい」と思った時に、リハビリ職の中で最も心と体を総合的に学べるのが作業療法士だったんです。

これまでのキャリアを教えてください。

作業療法士として現場に関わる中で、心と体をトータルで支えたいという思いで大学進学しました。
しかし、家庭の環境が一変し、大学費用は奨学金を借り、アルバイトをしながら自分で出していきました。
その逆境の中で何度も「それでもやるのか、なぜやるのか」と自分に問いかけてきた経験が、私の強さを作ってくれました。
しかし入職した実際の現場では「治療」と「健康づくり」は別物だという現実に直面しました。
加えて自身がさまざまな体調不良があったことをきっかけに、健康を作れる予防の世界へ踏み出しました。
医療現場を離れてからは、予防医学の講師として全国を回ったり、栄養・デトックス・メンタルなど幅広い健康領域で個別相談や講座を展開。薬剤博士の先生とのご縁でサプリメントインストラクターの資格発行に関わったり、オーガニック商材の流通事業に携わったりしながら、15年以上この領域を歩んできました。

仕事で大切にしていることを教えてください。

「子供たちに残せる未来を」という価値観を大切にしています。
今回、お母さんに特化したのは、お母さんが未来を作る子どもの心に最も影響する人だからです。
でもお母さんは子どものことを一生懸命考えるあまり、自分自身のことを後回しにしがち。更に自分が分からないまま、人を育てようとしている。それは、とても苦しいことです。
お母さん自身が自分を知り、強みや弱みを活かせることを知ると子どもは驚くほど変わります。そして子育ても楽になる。子育てという尊いことをしているお母さんこそ、もっと喜びを感じて欲しいと思っています。

これまでで価値観が大きく変わった経験はありますか?

いくつもの経験と出会いを通じて、一番深く刻まれたのは「人生は選択肢を変えると変わる」です。
誤った選択をしていると生かされない。いつまで経っても変わらない。むしろ、真面目であればあるほど、合わない場所で消耗していく。そのことを、自身と身近な人の姿を通じてリアルに感じてきました。
その選択を変えるヒントをくれるのが人や情報との出会いです。自分が変わりたいなら付き合う人を変える、選択を理想の方向へ変えていく、そういう視点を子どもに渡していきたいという思いも、この経験から生まれています。

活動を通じてどんな社会を作っていきたいですか?

シンプルに言うと、日本が大好きな子どもたちを増やしたい。
そのためには、まずお母さんが自分の軸を持って、自分の喜びを知っていること。
笑顔のお母さんのもとで子どもの笑顔が増えることが社会貢献だと思っています。
また、そのお母さん同士がリアルな場で繋がる場を作ることで、世の中の孤独な母、苦しい母減らしたいと思っています。

これから挑戦したいことを教えてください。

今年はお母さん向けのメンタルサポートの個別オンラインコンテンツを本格展開していきます。
来年以降はリアルイベントで、働くお母さんたちが実際に集まって生身の絆を作る場を作っていきたい。コミュニティを作っている仲間と組んでいく予定です。
長期的にはファミリーで体験型で学べる場も提供していきたいと考えていま
す。どんな角度で関わるかはまだ模索中ですが、大切にしていきたい方向性です。

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

「健康に関わる仕事をされている方、思いを持って活動されている方へ。」
戦わなくていいということを伝えたいです。
自分の強みと他者の強みを掛け合わせて、一人でやらない。敵認定しない。無敵同士で最大値を作っていくことが大切だと実感しています。
そしてすべての方へ。
「何のために生きているか」を一度でいいから自分に問いかけてみてください。答えがなくてもいい。一緒に考えていけばいい。でも問い続けることで、人は必ず軸を持てるようになる。
自分の行き道がはっきりすると、迷いが少なくなります。そういう人が一人でも増えることが、日本が元気になることだと信じています。
