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逆境から専門性が生まれる——竹内寿美恵が歩んできた、管理栄養士の常識を超えるキャリア【管理栄養士・フードアナリスト 竹内 寿美恵】

インタビュー

この記事の見どころ

⭐️駄菓子屋育ち、体重百キロ、アキレス腱断裂——そこから栄養学の道へ

  • 幼少期から駄菓子に囲まれて育ち、心臓の不整脈やアキレス腱断裂を経験するほど体を酷使してきた竹内さん。「何が原因なんだろう」と栄養学に向き合い始めたことが、管理栄養士への第一歩となった。進学先の短大が在学中に閉校になるという波乱のスタートも、その歩みを止めることはなかった。

⭐️ コンパニオンで学費を稼ぎ、管理栄養士資格を目指した行動力

  • 短大閉校後、進路を自力で切り拓くためにコンパニオンとして働きながら学費を貯め、保育園で栄養士として実務経験を積みながら管理栄養士の国家試験に合格。「常に切羽詰まってる」と笑いながら語るその生き方が、現在の幅広いキャリアの土台をつくっている。

⭐️ 社会人野球チームの栄養管理、国立病院での7年間——現場で積み上げた臨床の力

  •  管理栄養士資格取得後、社会人野球チームの栄養管理に携わり在籍中に全国一位を達成。その後、国立病院で7年間にわたり臨床栄養にどっぷり向き合い、専門家としての確固たる基盤を築いた。自身の大腸ポリープ手術をきっかけに臨床への関心が深まったことも、この選択の背景にある。

⭐️ ストレスによるIBSがきっかけで、腸の専門家・日本人4人目の認定管理栄養士に

  • 独立後の苦しい経験が重なりIBS(過敏性腸症候群)を発症。「日本の栄養士はちゃんとした腸活を知らない」と感じ、海外の専門プログラムに挑戦。全編英語の試験を1年かけて突破し、FODMAP(特定の発酵性糖質を制限する食事療法)の日本人4人目の認定管理栄養士となった。逆境を専門性に変えてきた竹内さんらしい、キャリアの一場面ストテキストテキスト

⭐️ 「子どもを産んだから、夢を諦めなくていい」——女性管理栄養士のキャリア支援へ

  • 子育てしながら臨床・ヨガ・フードアナリストと複数の分野を走り続けてきた竹内さんだからこそ、「育児とキャリアは両立できる」というメッセージには重みがある。管理栄養士として学んだことをキャリアと収入につなげることを大切にし、一人ひとりが自分らしい道を見つけられるよう伴走したいという思いが、活動の根底にある。

Interview

「苦労ばっかりだったから、なんか鈍感になってくんでしょうね」——そう笑いながら話すのは、管理栄養士・フードアナリスト・ヨガインストラクターとして活躍する竹内寿美恵さんです。進学先の短大が在学中に閉校、コンパニオンで学費を稼ぎながら実務経験を積み管理栄養士資格を取得、社会人野球チームの栄養管理、国立病院での7年間の臨床経験、独立後のコンテンツ運営——波乱万丈という言葉がぴったりのキャリアを、竹内さんは「常に先を読んで動いてきただけ」と言います。FODMAP日本人4人目の認定管理栄養士でもある竹内さんに、その全力の歩みと、管理栄養士業界への本音を語っていただきました!

中村

現在どのような活動をされているか教えてください。

竹内さん

今は主軸がカンファレンスで、月2回開催しています。内科医師、スポーツファーマシスト、認定看護師、助産師、現役の国立病院管理栄養士など、さまざまな専門家に登壇していただいていて、週1回の3分学習音声も配信しています。

エビデンスのある人材育成というところをすごく大事にしていて、「専門家として輝ける環境づくり」を提供したいと思っています。
あとはヨガニドラという、無意識にアプローチするメンタルケア系のインストラクター活動も続けていて、FODMAP認定管理栄養士としての活動も行っています。

中村

栄養の道を目指したきっかけを教えてください。

竹内さん

私の実家が駄菓子屋で、小さい頃からお菓子に囲まれて生きていたんですよ。気がついたら体重が百キロぐらいになっていて、心臓の不整脈が出たり、アキレス腱を二回切ったり。それで「何が原因なんだろう」と思って、栄養学をちゃんとやってみようと思ったのが最初のきっかけです。

ただ、在学中に短大が閉校してしまって、卒業後に四大への編入も思うようにいかず、社会に放り出された感じで。
それでまず、学費を貯めるためにコンパニオンとして働き始めました。英語でのMCや企業のイベント対応などをしながらお金を貯めて、保育園に移って栄養士として実務経験を積みながら管理栄養士の国家試験に挑戦し、資格を取得。そこから本格的に栄養の仕事に入っていったという流れです。

中村

管理栄養士になってからのキャリアを教えてください。

竹内さん

管理栄養士の資格を取ってから、スポーツ栄養や給食運営の職場に移りました。そこで「かずさマジック」という社会人野球チームの栄養管理をさせてもらっていて、在籍中に全国一位になれたんですよ。東京ドームに試合を見に行ったり、プロに入る選手も出たりして、本当にいい経験をさせてもらいました。

ただ自分自身は、もっと臨床がやりたくて。大腸ポリープがいくつも見つかって手術を受けたことをきっかけに、「若いのになぜこんなにポリープができるんだろう」という疑問から臨床への興味がどんどん深まっていきました。大学病院も考えたんですが学歴の壁があって、大学に相談したら国立病院を勧めてもらって、そこに入りました。

国立病院には7年間いて、臨床栄養にどっぷり関わらせてもらいました。その間も病院の仕事と並行して、土日はヨガインストラクターの勉強をしたり、フードアナリストの講師活動をしたり、とにかく常に動いていましたね。

その後、子どもが生まれてコロナ禍が重なり、通勤に5時間近くかかる生活が限界になってきて、独立しました。最初はマンツーマンの栄養指導講座から始めて、グループのカンファレンス形式へと発展させていきました。

中村

仕事で大切にしていることを教えてください。

竹内さん

誠実さです。裏切らないということを、すごく大事にしています。
ビジネスだから100パーセントうまくいかないこともあるし、切らなきゃいけない場面もある。でも、相手を蹴落としてまでやることはしないし、お金がどれだけ積まれても、自分がやりたくない仕事はやらないと決めています。

あとは、「学習したものをどう活用するか」という視点も大切にしています。学ぶこと自体は大前提として、それをちゃんとキャリアや収入につなげるところまで一緒に考えること。私が生徒さんに向き合うのは、そこまで含めてです。

中村

これまでで特に大変だった経験を教えてください。

竹内さん

毎日が乗り越えることしかないんですけど(笑)。
独立後にかなりのストレスがかかる時期があって、三ヶ月くらい下痢が止まらなくなって、医者に行ったらIBS(過敏性腸症候群)と診断されました。でもその時に、「日本の栄養士はちゃんとした腸活を知らない」ということに気づいたんです。

腸活といえば発酵食品や食物繊維と言われるけど、IBSの方にはそれが逆効果になることもある。当時日本でFODMAP(特定の発酵性糖質を制限する食事療法)の資格を持っていた人が3人しかいなかったので、これは自分でやるしかないと思って、海外の専門プログラムに挑戦しました。全部英語で本当につらかったですけど、1年かけてギリギリ合格して、日本人4人目の認定管理栄養士になりました。
逆境から専門性が生まれるというのは、私のキャリアのパターンになってますね。

中村

活動を通じてどんな影響を与えたいですか?

竹内さん

管理栄養士の幅を広げたいということに、ずっと一貫して向き合ってきた気がします。論文をちゃんと読まずに情報発信してしまう栄養士がまだ多い現状があって、エビデンスのある情報を分かりやすく届けられる専門家を増やしたいという思いがずっとあります。

それから、女性が子どもを産んだからといって、自分の夢を諦めなくていいということも伝えたいです。育児しながらキャリアを積むのは難しいことも多いですが、継続的に学べる環境や、周囲のサポートがあれば道は開けると思っています。
私が管理栄養士のキャリアコンサルとして関わることで、一人ひとりが自分らしい道を見つける手助けができたらと思っています。

中村

これから挑戦したいことを教えてください。

竹内さん

今まさに、次のステージを本気で考えているところです。管理栄養士が活躍できるフィールドをもっと広げていきたいという気持ちがあって、国内外問わず新しい挑戦をしていきたいと思っています。
またFODMAPに関する日本人向けの資料を作る動きも進めています。「自分で変えない限り環境は変わらない」という言葉を、自分自身でも体現し続けたいと思っています。

中村

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

竹内さん

管理栄養士として学んできたことを、ちゃんとキャリアと収入につなげてほしいというのが、生徒さんへの一番の思いです。「時間がない」「お金がない」と言い訳しがちだけど、例えば一日5分の英語学習でも、続けていれば7年後には確実に武器になる。そういう小さな積み重ねを、諦めずに続けてほしいです。

そして女性の皆さんへ。子どもを産んだから夢を諦めなくていい。子育てしながらでも、自分らしく成長し続ける道は必ずある。私自身がそれを証明し続けたいと思っているので、一緒に頑張りましょう。

竹内 寿美恵さん、インタビューにお答えいただきありがとうございました!
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